チェッカード・パスト
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チェッカード・パスト (Chequered Past) は、イギリスとアメリカ合衆国のメンバーが集まったロックのスーパーグループで、俳優兼歌手のマイケル・デ・バレスをリーダーに、ブロンディ、セックス・ピストルズ、ティン・マシーンの元メンバーが集まっていた。1982年に結成され、1枚だけセルフタイトルのアルバム『Chequered Past』をEMIレコードからリリースした。このバンドは、リード・シンガーであったデ・バレスがロバート・パーマーに代わるパワー・ステーションのボーカルとして抜擢されると、活動を休止した。
このバンドはニューヨークで、コピーバンドとして活動を始め、最初の公演は1982年9月26日にペパーミント・ラウンジでおこなわれ[1]、ライブで最初に演奏された曲はゴーゴーズの「ヴァケーション (Vacation)」であった[2]。デ・バレスは、彼らの音楽について「高齢者施設のニューヨーク・ドールズ (New York Dolls in a home for senior citizens)」と表現した[2]。
ブロンディのナイジェル・ハリスンは、それ以前からマイケル・デ・バレスとしばしば協力しており、1981年にデ・バレスが自身のアルバム『I'm Only Human』をサポートするためにツアーをおこなった際、ハリスンはそのツアー・バンドに加わっていた。デ・バレスが、セックス・ピストルズのギタリストであったスティーヴ・ジョーンズと最初に会ったのは、1978年にセックス・ピストルズがサンフランシスコのウィンターランド・ボールルームで公演をした際であった。ジョーンズとデ・バレスでバンドを組んだらどうかと最初に提案したのは、ジョーンズのガールフレンドで、最初の構想ではハリスンと、その直前に解散したブロンディから2人のメンバー、クレム・バークとフランク・インファンテ[3]。フランク・インファンテは、最終的にトニー・フォックス・セイルズに交代した[4][5]。
チェッカード・パストは、ラット[2]、リトル・スティーヴン、INXS[6]、デュラン・デュラン[4]といった、様々な著名なグループの前座を務めた。デュラン・デュランは、かつてブロンディのツアーで前座を務めたことがあり、そのお返しに、チェッカード・パストをアリーナ公演の前座に招いたのであった[7]。こうした繋がりがあって、後日、ロバート・パーマーがパワー・ステーションを離れた際、アンディ・テイラーはデ・バレスを招くことになり、これによってチェッカード・パストは終焉を迎えることになった[3]。
評価
- 「不運なことに、チェッカード・パストは演奏のグルーヴよりも紙面での評判の方が興味深く聞こえるような、よくあるバンドのひとつになってしまった。元パンクスたちが、見栄えのするメインストリームのロック・エンターテイナーたちのように振る舞う様子を耳にするのは奇妙なことだ。(Unfortunately, Chequered Past turned out to be another group that sounded more interesting on paper than they did in the grooves. It's odd to hear a bunch of ex-punks behaving like presentable mainstream rock entertainers.)」(Rarebird's Detective Reviews)[8]
- 「彼らの音楽は彼らの情熱だ。相互への敬意で結ばれたチェッカード・パストの5人のダイナミックな個性の演奏は、正確なドラムビートが心臓をジャンプスタートさせ、攻撃的なギターのリフが鼓動を加速する。(Their music is their passion. Drumbeats so precise they jumpstart the heart, and aggressive guitar riffs that accelerate the pulse, played by five dynamic personalities that form the mutual admiration society of Chequered Past.)」(Julia Masi, FFanzeen Magazine)[1]
- 「血筋でわかるよね? つまり、スティーブ・ジョーンズ (元ピストルズ)、トニー・セイルズ (元イギー)、ナイジェル・ハリスン (元ブロンディ)、クレム・バーク (同) という偉大なバンドの出身者を掛け合わせると、何が得られる? 高速ヘヴィメタルは当然ながら、悪魔崇拝や剥き出しの性差別と呼ぶには少々上品に過ぎ、ジャケット写真に捉えられたセイルズが手にするニーチェから我々が読み取れることが「ワイルドになった世界 (A World Gone Wild)」で「強者だけが生き残る (Only the Strong (Will Survive))」<いずれもアルバム収録曲のタイトル>であっても誰も構いはしない。その秘密は、偉大でゾッとするようなバンドの多くと同様に、このコンセプトを持った男、歌手でソングライターのマイケル・デ・バレス(元シルバーヘッド)が、その「父親は貴族」で、それが自分を特別にしているということを証明しようと、十年近くも無駄に試みて、ロックンロールを台無しにしてきた人物だということである。血筋でわかるのだ。 C− (Breeding tells, right? So cross Steve Jones (ex-Pistol), Tony Sales (ex-Ig), Nigel Harrison (ex-Blondie), and Clem Burke (ditto), each sired by a great band, and what do you get? Fast heavy metal, of course, a little too classy for satanism or even blatant sexism, but who cares when what we get from the Nietzsche Sales reads on the cover is "Only the Strong (Will Survive)" in "A World Gone Wild." The secret, as in most bands great and ghastly, is the man with the concept: singer and songwriter Michael Des Barres (ex-Silverhead), whose "daddy was an aristocrat," and who's been ruining rock and roll in a vain attempt to prove that that makes him special for close to a decade. Breeding tells. C−)」(ロバート・クリストガウ)[9]
- 「この、ありふれたバッド・カンパニーのようなアリーナ・ロックを聴くのは、嫌気がするかもしれないが、クレジットを一目見れば、『チェッカード・パスト』が近年で最も憂鬱なグループ/アルバムのひとつであったことがわかる。クレム・バークとナイジェル・ハリスン(ともに元ブロンディ)とスティーヴ・ジョーンズ(元ピストルズ)がバンドの5分の3を占めており、才能あるニューウェーブの担い手たちが、どんなに理想主義的かつ反抗的であっても、数年も経てば、もともと王位を奪おうと意気込んでいたミュージシャンたちと同じようにイカサマになってしまうことを決定的に証明している。(Although listening to this run-of-the-mill Bad Company arena rock may not, a glance at the credits indicates why Chequered Past was one of the most depressing groups/albums of recent years. Clem Burke and Nigel Harrison (both ex-Blondie) and Steve Jones (ex-Pistols) formed three-fifths of the band, proving conclusively that even talented new wavers, no matter how idealistic and rebellious, were merely a few years away from becoming just as bogus as the musicians they originally set out to dethrone.)」 (Ira Robbins, Trouser Press)」[10]
- 「ここにあるものの多くはロックしているが、しかるべく着火するものはない。 (A lot of what is here does rock, but things never catch fire the way they ought to.)」 (James Chrispell, Allmusic)[11]