チェック・ザ・ボックス規則
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チェック・ザ・ボックス規則導入以前には、コーポレーション以外の企業体の税務的取り扱いは、1988年に制定されたキントナー規則(Kintner Regulations)と呼ばれる規則で判断されていた。これは、有限責任(limited liability)・永続性(continuity of life)・経営の集中(centralization of management)・持分の譲渡性(free transferability of the shares)の四つの要素のうち三つ以上を持つものについては、コーポレーションとして課税するというものであった。
逆に言えば、その要素が二つ以下であれば、パススルー課税(企業体には課税されずその構成員の所得として課税する)が認められるわけで、キントナー規則の導入によりLLCの利用が加速度的に普及した。しかし、LLCを中心に、必ずしもビジネス上の必要性はないのに、キントナー規則のもとでパススルーが認められることのみを目的とした企業設計が横行するといった弊害も見られるようになった。また、個々のケースにおいて、キントナー規則のもとでパススルーが認められるかどうかについても、必ずしも予見可能性や明確性を欠くきらいもあった。また、アメリカにおいては、LLCに限らず各州法のもとで様々な企業体が創出される可能性があることや、法律の異なる外国から進出してきた企業のアメリカでの税務的取り扱いを明確・単純にする必要性があった。