チオシアン酸塩
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チオシアン酸塩(チオシアンさんえん、英: thiocyanate, sulphocyanate, thiocyanide, rhodanide)は、チオシアン酸の共役塩基である [SCN]- イオンを含む化合物である。チオシアン酸塩は一般に無色であり、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムなどがある。チオシアン酸水銀(II)は以前は花火の打ち上げに使われていた。
チオシアン酸塩はシアン酸イオン [OCN]- の酸素が硫黄に置換されたアナログである。また、[SCN]- はハライドイオンとその反応が類似していることから擬ハロゲンの一つである。チオシアン酸塩は鉄との錯体が赤色であることから、以前はロダニド(英: rhodanide、ギリシア語のバラから)として知られていた。
合成
構造、結合、錯体化学

チオシアン酸イオンはその負電荷を硫黄と窒素の間で等しく分配しているため、硫黄または窒素のどちらも求核試薬として作用する両座配位子である。また、[SCN]- は2個 (M-SCN-M) または3個 (>SCN- or -SCN<) の金属原子を架橋することもできる。経験則から、硬い酸を形成する金属、例えばクロム(III)、コバルト(III)およびニッケル(II)とは N -結合性チオシアン酸錯体を、軟らかい酸を形成する金属、例えば銀(I)、カドミウム(II)および水銀(II)とは S -結合性チオシアン酸錯体を形成しやすいことが分かっている。この他、反応速度および溶解度もしばしば結合の異性化に関与する(例: と )[2]。
チオシアン酸銀は結晶中で のような一次元鎖を形成している。

