ツタノハガイ

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ツタノハガイ
三浦半島のツタノハガイの貝殻
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
: カサガイ目 Patellogastropoda[1]
: ツタノハガイ科 Patellidae
: ツタノハガイ属 Scutellastra
: ツタノハガイ S. flexuosa 
学名
Scutellastra flexuosa (Quoy et Gaimard, 1934)[2]
シノニム

Penepatella flexuosa[3]
Patella flexuosa[4]

和名
ツタノハガイ(蔦の葉貝) 
英名
star-shaped limpet[5]
中名 星笠螺 (xīng lì luó)

ツタノハガイScutellastra flexuosa)は、ツタノハガイ科 [注釈 1]に属する笠貝の一種で、貝殻の外周がギザギザで、殻の高さが低くてやや平たい。房総半島以南の外洋に面した岩礁の潮間帯下部に生息する[3][6]

貝殻は比較的平たい笠形だが、8条程度の強い放射肋があって、周縁は楕円形ではなくギザギザの凹凸となる。殻長約4cm。殻表は灰白色で、放射肋の間に赤褐色の斑点が見られることが多い。殻表上に藻類を背負う。若干縦長の殻の幅が狭い方が前で、内面は乳白色で光沢は弱い[6]。筋痕は環状。ツタノハガイ科の特徴として、軟体部は前方に口・触角・眼があり、外套膜の周縁付近に小さい二次鰓が環状に多数並ぶ。本鰓はもたない[7]。歯舌は梁舌型(docoglossate)で縁歯3対・側歯3対、中歯は無い[3][1]

生態

外洋に面した岩礁の潮間帯下部から潮下帯上部にかけてのほぼ海面下で生息し、昼間に岩礁上の藻類を食べる。和歌山県白浜町での調査によると、岩礁上の棲みかが決まっており、昼間に藻類を食べた後、夜には棲みかに戻る[8]。垂直分布はヒバリガイモドキと共通し、ヒバリガイモドキの群生がとぎれた場所に高密度で生息していた。生殖腺はオスでは6-7月、メスでは8月に最も成熟し、放精放卵により生殖する。冬を越して2年程度は生きる[9]

分布

房総半島以南のインド-西太平洋[10]

類似の種

 ツタノハガイよりも大型で殻長9cmに達する。放射肋は弱く殻周に突出せず、殻の形は楕円形に近い。放射線が約16条程度描かれる。内面は殻周が黒く縁どられる。貝殻はぶ厚い。外洋の岩礁の潮間帯下部に生息する。伊豆諸島屋久島からベトナムにかけて分布する[11][12]。ツタノハガイと同種と見なされていた[3][13]

 カリフォルニア湾からペルーにかけての潮下帯の岩礁にふつう。最大で殻長35cmに達する[14]

 オーストラリア南岸およびタスマニア島の潮間帯の岩礁にふつう。殻長18mm[14]

分類

下にツタノハガイ科の属または種の分岐関係の一部を例示する[15]

Patellidae

Cymbula アフリカ西岸産

Helcion 南アフリカ産

Scutellastra peronii オーストラリア産

Scutellastra barbara トゲトゲカサガイ[5] 南アフリカ産

Scutellastra flexuosa ツタノハガイ インド-西太平洋

Scutellastra optima オオツタノハガイ

Scutellastra exusta インド-西太平洋

Patella セイヨウカサガイ[14]など、大西洋北東岸産

人との関係

オオツタノハガイは縄文時代から貝殻の内側をくり抜いて腕輪(貝輪)が製作され、日本各地の遺跡から見つかっている[16]

脚注

外部リンク

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