ディストーション (音響機器)
From Wikipedia, the free encyclopedia

主にエレキギター等の音響信号を増幅回路で増幅した後、クリッピング素子に過大入力として与えることで、意図的に歪ませる。クリッピング素子とは、入力信号をある電圧以上にさせない素子であり、ディストーションにおいては多くの場合ダイオードが用いられる。
- マフ型
- エレクトロ・ハーモニクス社が「ビッグ・マフ」(1969年発売)で使用した回路[1]。ディスクリート・トランジスター(個別半導体、単機能半導体)による増幅を経た後、ダイオードでクリッピングさせる。これと同様の回路を持つ機種にマクソンの「D&S ディストーション & サスティナー」(1974年)があるが、これが海外市場へ輸出された際には「アイバニーズ オーバードライブ」と名前を変えて発売された。ビッグ・マフは今日いわゆる「サスティナー系ファズ」の祖と見なされディストーションと分類される事は稀である。また、D&Sの音色は「ファズっぽいディストーション」とされる事が多く、オーバードライブとは見なされない。これらの用語は1970年代に普及の過程にあり、当時の日本の音楽業界の認識が窺える。
- ディストーション型
- MXRの「MXR Distortion +」(1973年)に使用された回路。オペアンプによる増幅を経て、ダイオードでクリッピングさせる。製品としては、Procoの「RAT」(1978年)、BOSSの「DS-1」(1978年)などが古典だが、DOD Electronics社の「Overdrive Preamp 250」(1973年)も同様の回路を持つ。
