デング・フィーヴァー
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| デング・フィーヴァー Dengue Fever | |
|---|---|
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デング・フィーヴァー(2012年) | |
| 基本情報 | |
| 出身地 |
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| ジャンル | カンボジアン・ロック、サイケデリック・ポップ[1]、サーフ・ロック[2] |
| 活動期間 | 2001年 - |
| レーベル | TUK TUK Records、M80 Music、Birdman、リアル・ワールド、リパブリック |
| 公式サイト |
denguefevermusic |
| メンバー |
チョム・ニモル ザック・ホルツマン イーサン・ホルツマン セノン・ウィリアムズ デヴィッド・ラリッケ ポール・スミス |
デング・フィーヴァー[脚注 1](Dengue Fever)は、ロサンゼルス出身のアメリカのバンド。1960年代から1970年代のカンボジアのロックとポップ・ミュージックに、サイケデリック・ロックなどをワールドミュージックのスタイルで融合させている。最新アルバム『Ting Mong』は、2023年9月にリリースされた。
1990年代後半、キーボード奏者のイーサン・ホルツマンは旅行中にカンボジアのサイケデリック・ロックを発見した。偶然にも、ギタリストの兄ザック・ホルツマン(当時はディーゼルヘッドというバンドに所属)もレコード店で働いていて同じ音楽を発見していた。兄弟は2001年にデング・フィーヴァーを結成し、シン・シサモット、ロ・セレイソティア、ペン・ランなど、クメール・ルージュ政権下で死去または行方不明となったカンボジア人アーティストたちの曲を演奏した[3]。バンドはまずベーシストのセノン・ウィリアムズ(2009年までレーダー・ブラザーズのメンバーでもあった)、元ベックのサックス/フルート奏者デヴィッド・ラリッケ、ドラマーのポール・スミスをメンバーに迎えた[4]。その後、バンドは演奏したいカンボジアの曲のクメール語による歌詞を歌えるボーカリストを加えることを決め、ロングビーチのリトル・プノンペン地区で歌手のオーディションを行った。バンドは、アメリカ移住前にはカンボジアで著名な歌手だったチョム・ニモルをメンバーに迎えた[5][6]。
彼らのセルフタイトル・デビュー・アルバムは2003年にリリースされた。アルバムには、ホルツマン兄弟が発掘した1960年代から70年代のカンボジアのロック・ソングが主に収録され、さらに同じスタイルのオリジナル曲が2曲収録されている。ニモルは全曲クメール語の歌詞を歌っている.[7]。その後のアルバムは、ホルツマン兄弟が最初に英語で書いた曲を翻訳したオリジナル曲がほとんどである。ニモルは今でも主にクメール語で歌っているが、時として英語でも歌っている[8]。

セカンド・アルバム『エスケイプ・フロム・ドラゴン・ハウス』は、2005年にリリースされた[9]。また2005年には、ボン・オム・トック水かけ祭りでカンボジアをツアーし、批評家から絶賛された。プロデューサーのジョン・ピロッツィによる2009年のドキュメンタリー映画『Sleepwalking Through the Mekong』ではこのツアーの記録が残されており、コンサートでのパフォーマンスや、名だたるミュージシャンたちとのコラボレーション、そして5年にわたって彼女のライブを直接観ることができなかったカンボジアのファンと再び繋がることに成功したチョム・ニモルの様子などが取り上げられている[10]。ドキュメンタリーでは、バンドが演奏する1960年代から1970年代のカンボジアのロック音楽が依然としてカンボジアでとても人気があり、ファンは主にアメリカ人のバンドがその曲を演奏するのを見ることに興味を持っていたことがわかる[11]。その音楽のファンでもあったジョン・ピロッツィは後に、デング・フィーヴァーのメンバー数名に参加を請い、ドキュメンタリー映画『Don't Think I've Forgotten』をプロデュースした[12]。

2008年、リアル・ワールド・レコードはアメリカとカナダを除くすべての地域で『ヴィーナス・オン・アース』をリリースした[13]。新レーベルの創設者ピーター・ガブリエルはこの契約について、「リアル・ワールド・レコード(アメリカ以外)からデング・フィーヴァーがリリースされる。カンボジアの小柄な歌手とアメリカの大物アーティストが手掛けている、本当にクールな作品だ! 彼らはカリフォルニアを拠点としているが、1960年代のカンボジアのポップスを主なインスピレーション源としており、非常にスタイリッシュに仕上げている。活気に満ちた情熱的な作品だ」と語っている[14]。このアルバムは2009年のインディペンデント・ミュージック・アワードで最優秀フュージョン・アルバム賞を受賞した[15]。
2011年にはアルバム『Cannibal Courtship』をリリースし、バンドの確立されたカンボジア音楽の影響に加え、ワールドミュージックの要素をより多く取り入れていることで注目を集めた[16]。2015年にリリースされた5枚目のフル・アルバム『ザ・ディーペスト・レイク』は、カンボジアのサイケデリック・ロックというルーツを保ちつつ、ガールズグループ・ポップ、サーフ・ミュージック、ジャズ、アフリカのリズムなど、様々なスタイルへとバンドのサウンドをさらに発展させたことで注目を集めた[17]。2017年には、ティナリウェンの前座として、バンド史上最長のアメリカ・ツアーに乗り出した[18]。
2018年には、ローレン・イー作の舞台『Cambodian Rock Band』に数曲を提供した。この舞台は、クメール・ルージュによって迫害されたミュージシャンを父親に持つ若いカンボジア系アメリカ人を描いたものである[19][20]。バンドにとって8年ぶりのニュー・アルバム『Ting Mong』は、2023年9月にリリースされた[21]。
慈善活動
デング・フィーヴァーは、カンボジアの活動を支援するため、数々の慈善団体と提携している。例えば、野生生物と森林の保護団体であるワイルドライフ・アライアンスとの連携もその一つ[22]。バンドは2010年に、1960年代から1970年代にかけてのカンボジアのロック・ソングを集めたアルバム『Electric Cambodia』を制作し、その収益のすべてをカンボジアン・リビング・アーツに寄付した[23]。この団体は、近年の歴史的苦難の中で失われつつあったカンボジアの伝統音楽とポピュラー音楽の保存に取り組んでいる[24]。また、病気、障害、加齢に伴う問題を抱えるミュージシャンたちに経済的支援を行う慈善団体「スウィート・リリーフ・ミュージシャンズ・ファンド」が制作するチャリティ・レコードにも楽曲を提供している[25]。
ディスコグラフィ
アルバム
- 『デング・フィーヴァー・ファースト』 - Dengue Fever (2003年)
- 『エスケイプ・フロム・ドラゴン・ハウス』 - Escape from Dragon House (2005年)
- 『ヴィーナス・オン・アース』 - Venus on Earth (2008年)
- Sleepwalking Through the Mekong (2009年) ※サウンドトラック
- In the Ley Lines (2009年) ※ライブ
- Cannibal Courtship (2011年)
- 『ザ・ディーペスト・レイク』 - The Deepest Lake (2015年)
- Ting Mong (2023年)
EP
- Dengue Fever (2005年)
- Sip Off the Mekong (2006年)
- Girl from the North (2013年)
- Ganadaramaba (2016年)