トライアンフ・アクレイム
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概要
1979年12月26日の提携調印から18か月で開発され、英国での生産を開始したアクレイムは、この当時としてはEC(現EU)域内で生産される初の日本車として注目された。当時日本車の輸出は欧州での市場占有率11%を超えないように自主規制されていたが、ヨーロッパ製部品を多用したアクレイムはこの規制の対象外となった。一方でBLにとっても、当時は自社製品の品質と信頼性への評価が地に堕ちていた時期であり、この面での評価の高かった日本車を自ら生産することで得る面は多かった。アクレイムを端緒として、民営化されてローバー・グループとなった1990年代に至るまで、ホンダ車をベースとしたローバー車の生産は継続された。
バラードとの違いは、フロントグリル中央のバッジ、ツインキャブ化された、CVCCではないエンジン、フォード・コーティナの骨組を用いた独自のシート、当時はまだ日本国内で認可されていなかったドアミラーや、欧州向けにセッティングを変更されたサスペンションなどであった。エンジンは1,335cc一種類で、日本のバラードの主力であった1,500ccや、先代のドロマイトにあった1,850/2,000ccなどの大排気量エンジンは用意されなかった。
グレード構成は「L」「HL」「HLS」「CD」の4種類で、CDにはパワーウィンドゥ、ヘッドライトウォッシャーが標準装備され、当時のこのクラスの欧州車では珍しかった本格的なエアコンも装備可能であった。生産期間中の仕様変更は少なく、ドアハンドル・ステアリングホイール・シフトレバーの意匠変更、ヒーターの内気循環スイッチの位置変更程度であった。また、「Avon」と呼ばれた限定モデルが生産され、これには本革シートやウッドトリム、2トーン塗装、そしてオプションでターボチャージャー付きエンジンが選択可能であった。
アクレイムは1982-83年にかけて英国車販売台数のトップ10に入る売れ行きを示した。これはトライアンフにとって1965年以来の快挙であった。しかし、1984年、2代目のバラードをベースにしたローバー・200に交代し、アクレイムは13万3626台をもってその生産を終了した。それは同時にトライアンフ部門の終焉でもあった。
関連項目
- ホンダ・バラード
- ホンダ・シビック
- ホンダ・シビックタイプR - EP3、FN2は日本仕様シビックとしては稀有な英国生産車である。