TOEFL

非英語圏の出身者のみを対象とした、英語圏の高等教育機関への進学において用いられるテスト From Wikipedia, the free encyclopedia

TOEFL: Test of English as a Foreign Language=外国語としての英語のテスト、トーフル)は、アメリカ合衆国NPOである教育試験サービスEducational Testing Service; ETS)が主催する、外国語としての英語のテストである。非英語圏の出身者を主な対象とし、英語圏の高等教育機関などが入学希望者の英語運用能力を判定する際に用いる[1][2]

略称 TOEFL
実施国 世界の旗 世界
資格種類 民間資格
概要 英名, 略称 ...
TOEFL
英名 Test of English as a Foreign Language
略称 TOEFL
実施国 世界の旗 世界
資格種類 民間資格
分野 語学
試験形式 iBT(会場/Home Edition)
認定団体 Educational Testing Service
認定開始年月日 1964年
等級・称号 1–6(0.5刻み)
公式サイト toefl-ibt.jp
ets.org/toefl
特記事項 試験時間は約2時間。2026年1月21日より現行形式。移行期(2年間)は0–120参考値も併記。
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英語圏の大学・大学院への留学・研究を希望する者を主な対象とし、英語による高等教育に適う能力の判定が目的である。1964年から実施されており、日本ではETS Japan[3]が窓口となっている。合否ではなくスコアで結果が示される実力測定試験である。

2026年1月21日以降の現行TOEFL iBTでは試験時間は約2時間、総合および各セクションが1〜6のバンドスコア(0.5ポイント刻み)で報告される。移行期間(導入から2年間)は、従来の0〜120点スケールに対応する参考値もスコアレポートに併記される[4][5]

テスト内容

現行のテスト形式はTOEFL iBT(Internet-Based Testing)である。2026年1月21日以降、タスク構成・採点尺度・適応型出題などが改訂された現行形式が実施されている[6][7]

リーディング(Reading)、リスニング(Listening)、ライティング(Writing)、スピーキング(Speaking)の4セクションから構成され、受験順序は Reading → Listening → Writing → Speaking である[8]試験時間は約2時間(説明等を含む)。試験途中の予定された休憩はない[9]

Reading と Listening は2段階のマルチステージ・アダプティブ方式であり、第1モジュールの正答状況に応じて第2モジュールの難易度が変わる。Writing と Speaking は線形(非アダプティブ)である。Reading または Listening には採点対象外の設問が含まれる場合がある[10]

さらに見る セクション, 問題形式(タスク) ...
セクション問題形式(タスク)設問数試験時間(目安)
Reading(アダプティブ)Complete the Words / Read in Daily Life / Read an Academic Passage5030分
Listening(アダプティブ)Listen and Choose a Response / Listen to a Conversation / Listen to an Announcement / Listen to an Academic Talk4729分
WritingBuild a Sentence / Write an Email / Write for an Academic Discussion1223分
SpeakingListen and Repeat / Take an Interview118分
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設問数・時間はアダプティブにより変動しうる。上記はETS Japan(2026年1月時点)およびETS公式の目安[11][12]

リーディング

学術・キャンパス/日常生活の双方の読み取りを測定する。長文700語級のパッセージ中心ではなく、短めのテキストとインタラクティブなタスクが中心である[13][14]

  • Complete the Words — 短文中の欠落文字を補い語を完成させる(語彙・文脈理解)。
  • Read in Daily Life — 掲示・メッセージ・通知など日常的な短文(おおよそ15〜150語)を読み、書き手の主目的、掲示やメモなどの情報理解、口語的・慣用的表現、文中からの推論、省略表現(telegraphic language)、および速読・検索読み(skim and scan)などを問う。
  • Read an Academic Passage — 大学教材に近い短めのアカデミック文章(おおよそ200語程度)を読み、主旨と基本的な文脈、重要な詳細、学術的文章で用いられる文法構造(複雑な構文を含む)、明示されていない情報からの推論、学術語彙、比喩的・慣用的表現、文および段落をまたぐ論理関係、文章全体または一部のレトリック構造の認識などを問うを問う。

同一モジュール内では前の問題に戻れるが、モジュール2開始後はモジュール1に戻れない[15]

リスニング

教室・講義・キャンパス等での聞き取りを測定する。音声が流れるのは1度のみ。ノートテイキング可。北米・英国・オーストラリアなど多様なアクセントが用いられる[16][17]

  • Listen and Choose a Response — 短い発話を聞き、最も適切な応答を選ぶ。
  • Listen to a Conversation — 短い会話の主旨・詳細・意図などを問う。
  • Listen to an Announcement — 大学・学校の場面での短いアナウンス(おおよそ40〜85語。教室や学校行事などでの対面・放送形式を想定し、スケジュール、案内、規則、学生の受賞や活動報告などが含まれる場合がある)を聞き、主旨と基本的な文脈、重要な詳細、流暢な話し手が用いる文法、語彙(慣用句・口語表現を含む)、明示されていない情報からの推論、話し手の発言に基づく今後の行動の予測、メッセージの目的の認識などを問う。
  • Listen to an Academic Talk — 講師が行う短い講義・トーク(おおよそ175〜250語。歴史、芸術・音語、生命科学、物理科学、ビジネス・経済、社会科学などの分野から出題され、専門の背景知識は不要)を聞き、主旨と支持詳細、さまざまな文法構造、話の内容に基づく推論、話の構成上の特徴、語彙(まれな語・口語表現・慣用句を含む)などを問う。

ライティング

タイピングで解答する。旧形式の統合型タスク(読解+講義の要約)に代わり、並べ替え問題とEメール記述の2タスクを投入した。あわせて Academic Discussion も出題される[18][19]

  • Build a Sentence(複数問)— 語・句を並べ替え、文法的に正しい文を作る。
  • Write an Email(1問・約7分)— 与えられた場面で依頼・情報伝達などのメールを書く。
  • Write for an Academic Discussion(1問・約10分)— オンライン授業の議論設定で、他の学生の意見も踏まえ100語以上で自説を書く。

スピーキング

マイクに吹き込み録音する。旧形式の Independent/Integrated 4問構成から、次の2タスクに再編された[20][21]

  • Listen and Repeat(複数問)— 文を聞き、そのまま正確に繰り返す(明瞭さ・正確さ)。
  • Take an Interview(複数問)— 模擬インタビューで経験や意見を述べる(各問おおむね45秒以内)。

受験方法

申し込みはETSのウェブ(アカウント登録)から行う。日本では会場受験(全国のテストセンター)とHome Edition(自宅・ライブ監督)を選択できる。同一内容・同一料金である[22]

日本国内の通常受験料は、2025年4月1日以降 US$195(改定前はUS$245)である[23][24]。通常申込の締切はテスト日の7日前(中6日)まで。それ以降は手数料加算となる。テスト日・会場変更には別途手数料がかかる。詳細は申込時点のETS Japan案内を確認する必要がある[25]

スコアはテスト日からおおむね3日以内にETSアカウントで確認できる(Reading/Listeningは試験終了時に非公式スコアが表示される場合がある)。スコア有効期間は受験日から2年間である[26]

試験の環境

  • 会場受験では専用PC・ヘッドセット等が用意され、公的な身分証明書が必要(外国籍はパスポートのみ、等のルールあり)。ノートテイキング用のペンと紙も用意される[27]
  • Home Editionでは受験者側でPC・カメラ・マイク・安定した回線・静かな個室を用意し、ライブ監督下で受験する。ノートテイキング用のペンと紙(またはホワイトボード等、公式が認める用具)の準備も必要[28]
  • 現行形式では試験途中の予定された休憩時間はない[29]
  • 受験前に必要な確認事項がETS Japanのウェブサイトで公開されている。

スコア

各セクションおよび総合が 1〜6(0.5刻み)で報告される。総合スコアは4セクションの平均を最も近い0.5に丸めた値である(例: 平均5.125→総合5、平均5.25→総合5.5)。スコアレポートには MyBest スコアも表示される[30][31]

2026年1月21日以降の2年間は、1–6に加え従来の0–120の参考値も併記される。2026年1月20日以前の受験スコア(0–120)は、発行から2年間有効であり、再受験の義務はない[32][33]

CEFRや旧スコア(0–120)との対応

1–6のバンドはヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と対応づけて示される[34][35]

さらに見る CEFR, Total (1–6) ...
CEFRTotal (1–6)ReadingListeningWritingSpeaking参考: 旧スコア (0–120)
C266666114+
C15.55.55.55.55.5107+
C15555595+
B24.54.54.54.54.586+
B24444472+
B13.53.53.53.53.558+
B13333344+
A22.52.52.52.52.534+
A22222224+
A11.51.51.51.51.512+
A1111110+
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0–120列はETS Japanが示す推定合計の目安(移行期の参考値理解用)。同じ合計でもセクション内訳は異なりうる[36]

団体対象プログラム

TOEFL ITP(Institutional Testing Program)は、大学・法人などが団体員の英語力測定やクラス編成のために利用するTOEFL系プログラムである。個人の留学出願用の公式iBTスコアとは用途・形式が異なる。詳細はETS/ETS JapanのITP案内を参照[37]

かつての試験形式

(既存記事の PBT / CBT 詳細記述は維持しつつ、次を追記・整理)

  • PBT / CBT — 筆記・コンピュータ適応型の旧形式。CBTは2006年頃までに廃止。
  • 旧iBT(〜2026年1月20日) — 4技能。2023年7月以降は約2時間に短縮され、Writingは Integrated + Academic Discussion、Speakingは Independent 1+Integrated 3 など。スコアは各セクション0–30、合計0–120[38][39]
  • 現行TOEFL iBT(2026年1月21日〜) — タスク再編、Reading/Listeningのアダプティブ化、1–6バンドスコア導入。試験時間は約2時間[40][41]

TOEICとの対比

いずれもETSが提供する英語テストである。TOEFLは高等教育で必要とされる重要な言語スキルやコミュニケーション能力の測定を主眼とし、入学選抜等で用いられる。TOEICはビジネスおよび日常のコミュニケーションを主眼とする[42][43]

脚注

関連項目

外部リンク

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