ドン・ファン (1926年の映画)

From Wikipedia, the free encyclopedia

プレミア上映前にワーナー劇場の外でカメラにポーズをとる観客たち。

ドン・ファン』 (Don Juan) は、アラン・クロスランドが監督した1926年アメリカ合衆国恋愛冒険映画/劇映画ヴァイタフォンによって同期された効果音や音楽が付けられた、長編映画としては最初の作品であったが、会話の収録は行なわれなかった[1]。この映画は、バイロン卿1821年の同名の詩(ドン・ファンDon Juan)にインスパイアされたものである。脚本はベス・メレディス (Bess Meredyth) で、モード・フルトン (Maude Fulton) とウォルター・アンソニー (Walter Anthony) が、インタータイトルを担当した[2]

この映画は、主演のジョン・バリモアを、女性の手の甲に接吻する (hand-kissing) 女たらしとしてスターに押し上げた[2]。『ドン・ファン』は、映画史上最も多くの接吻の場面が盛り込まれている映画であり、バリモアはこの作品の中で191人の女性たちと接吻する姿がとらえられている[3]

制作

ヴァイタフォンを担当していたジョージ・グローヴス (George Groves) は、フィルムに付けるサウンドトラックを任されていた。彼は新たな工夫を編み出し、何本ものマイクロフォンを用いる技法によって、107人編成の強力なオーケストラの音を、録音しながら同時にミックスしていった。これによって彼は、映画史上最初の音楽ミキサーになったのであった。

この作品のプレミア公開の際には、同様に音声付きで制作された数本の短編映画が、本編の前に上演された。まず、当時、映画の検閲を担い「ツァー (Czar)」と称されていたウィル・H・ヘイズ (Will H. Hays) が画面に登場して、映像に同期された音声で「映画の新しい時代へようこそ (Welcome to a new era of motion picture.)」と観客に挨拶した。続いて、ロサンジェルス・フィルハーモニック・オーケストラが『タンホイザー』を演奏する映像、ミッシャ・エルマンエフレム・ジンバリスト・シニアのヴァイオリン演奏、ロイ・スメックギター演奏、ジョヴァンニ・マルティネッリマリオン・タリー (Marion Talley)、アンナ・ケイス (Anna Case) によるオペラの抜粋3編が上映された後、本編が上映された。

受容

『ドン・ファン』の制作費は、789,963ドルであり、それまでのワーナー・ブラザースの映画では最高額であった。プレミア上映は、1926年8月6日に行なわれた。

音楽を演奏していたのは、ニューヨーク・フィルハーモニックであった。

現状と家庭用メディアでのリリース

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI