ニカラグア空軍
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ニカラグア空軍のルーツは、1923年ごろに陸軍がアメリカから少数のカーチスJN-4とエアコDH.4を導入したことに遡る[3]。1938年6月6日にニカラグア国防空軍として正式に発足し、何度かの組織変更を経て1950年にニカラグア空軍に改称した[1][3]。この時期のニカラグア空軍は中米諸国のなかでも有力な空軍力を有しており、1970年代にはB-26、T-28、T-33といったアメリカ製の機体を中心に、対ゲリラ戦を主体とした戦力を整備していた[1][4]。
1979年にサンディニスタ民族解放戦線による革命が起こると、ニカラグア空軍はサンディニスタ空軍に改編され、装備もソ連からの支援を受けてMi-24攻撃ヘリコプターやMi-17汎用ヘリコプターなど東側の機種が導入されるようになった[1][5][注釈 1]。また、リビアからイタリア製のSF-260練習・軽攻撃機やチェコ製のL-39練習機も入手している[5]。一時はアメリカがU-2偵察機からの偵察写真などを根拠に、MiG-17ないしMiG-21戦闘機の導入が間近だと発表したが、これは誤りであったとされ、ニカラグア政府の努力にもかかわらずジェット戦闘機が冷戦中に空軍に導入されることはなかった[7]。なお、この件に限らず1980年代にはアメリカ軍偵察機により頻繁な領空侵犯が繰り返されたが、サンディニスタ空軍は有効な迎撃手段を持たず、外交的手段により抗議することしかできなかった[7]。また、アメリカが支援した反政府勢力との戦闘により、地対空ミサイルでヘリコプターを撃墜されるなどの被害を受けている[1][8]。
1988年に政府と反政府勢力の間で暫定停戦合意が成立[9]。1990年にサンディニスタ空軍はニカラグア空軍に改称された[1]。冷戦終結後はソ連からの援助がなくなったため戦力維持が難しくなっており、1992年にはヘリコプターやレーダーをペルーに売却した[5]。1990年には3,000名だった兵力も1993年には1,200名まで減少し、そのまま2024年時点でも回復していない[5]。2010年代にはロシアからMiG-29戦闘機の購入を検討していたとされるが、実現していない[5]。
