ニコチンパウチ
From Wikipedia, the free encyclopedia


ニコチンパウチは、ニコチン、香料、その他の成分を含む小さな長方形の袋。
嗅ぎたばこなどに部類される[1]スヌース等とは異なり、ニコチンパウチにはタバコの葉、粉、茎は含まれていない[2][3]。ニコチンは、タバコ植物から抽出されたものか、または合成されたもののいずれかである[2][4][5]。
スヌースやディッピングタバコと同様に、使用者はパウチを唇と歯茎の間に挟み、ニコチンと風味が放出されている間、そのままにしておく[6]。ニコチンは歯茎の粘膜を通じて血流に吸収される[7]。使用後は、パウチを廃棄する。
これらの小さなパウチはチューイングタバコとは異なり、使用中に中身がパウチの中に留まるため、唾を吐く必要がない。
ニコチンパウチの成分、曝露、または影響のバイオマーカーに関する独立した検査は限られているが、近年では独立した研究も出始めている。
2021年以降、ニコチンパウチの販売は急速に拡大しており、Zynが世界的なリーダーとなっている。
ニコチンパウチは、多様なフレーバーがあり目立たずに使用できるため、若者や若年の非喫煙者をも惹きつける可能性がある。この急激な人気の高まりは、若者への訴求力を懸念する政府規制当局の間で議論を呼んでいる。目立たず、タバコを含まないという利点がある一方で、ニコチンパウチは、しゃっくり、歯茎の刺激、吐き気、頭痛などの副作用を引き起こす可能性がある。
比較的新しい製品であるニコチンパウチは、スウェーデンのスヌースと形式的な類似点がある。最初のパウチ製品は2000年代初頭に、スタートアップ企業ニコノバム(Niconovum)によって開発された。この会社は2008年に、ニコチン2mgを含む医療用ニコチン代替製品「ゾニック(Zonnic)」として製品を登録した。
2009年には、RJレイノルズ(現ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)がニコノバムを買収。その後、特にスウェディッシュ・マッチ(Swedish Match)を中心に、タバコ会社がこのパウチカテゴリーに積極的に参入した。スウェーデンの主要なスヌース製造会社であるスウェディッシュ・マッチ、スクルフ(Skruf)、AGスヌース(AG Snus)などは、より目立たず煙の出ないニコチン使用を求める需要に応える形で、独自のニコチンパウチブランドを開発した。
喫煙者がニコチンパウチに切り替えるのか、それとも喫煙を続けながらニコチンパウチも併用する、いわゆる「二重使用」となるのかは不明。
ニコチンパウチの価格は、通常の紙巻きたばこ1箱とほぼ同程度。また、ベイプ製品とは異なり、バッテリーや専用のデバイスを必要としない。
体積的に見ると、ニコチンパウチの主成分は植物繊維。植物繊維はパウチを満たし、所望の形状やフィット感、特性を与えるために使われる。ブランドによって使用される繊維は異なるが、ユーカリや松から取れる繊維がよく使われている。
ニコチンパウチには、ニコチンのほかに、食品グレードの充填材、甘味料、香料が一般的に含まれている。ペパーミント、ブラックチェリー、コーヒー、シトラスなど、多彩なフレーバーで販売されている。
ニコチン含有量はブランドによって異なり、通常は1mg/パウチから10mg/パウチの範囲だが、中にはさらに多いものもある。
また、ニコチンパウチは伝統的なスヌースよりも長い賞味期限を持つことが一般的。