ニコメディアのアドリアノとナタリア
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ニコメディアのアドリアノとナタリア(Adrian and Natalia of Nicomedia、? - 306年頃)は、キリスト教の殉教者。カトリック教会と正教会の聖人である[注 1]。アドリアノはハドリアノ(Hadrian)とも表記される。ラテン名でハドリアヌス(Hadrianus)、アドリアヌス(Adrianus )とも[1]。正教会ではニコミデヤの聖致命者アドリアン、聖致命女ナタリヤと表記される[注 2]。
聖人伝

親衛隊の将官だったアドリアノはニコメディアにおいて、ガレリウスと共に22人[注 3]のキリスト教徒を捕らえて拷問にかけ信仰を試した。アドリアノは彼らの信仰に感銘を受け、自らもキリスト教徒となることを宣言したために投獄され、拷問にかけられることとなった。 アドリアノの妻ナタリアは、アドリアノと共に投獄されているキリスト教徒たちをひそかに応援した[4]。迫害のために信仰を隠していたがナタリアはキリスト教徒であった[6]。
アドリアノは足首を切り落とされ、金床の上で腿を砕かれたのち、両手を切り落とされて殉教した。また、仲間のキリスト教徒たちも彼と同じように足を切り落とされ殉教した。ガレリウスが殉教者たちの遺骸を焼き払うよう命じたため、ナタリアはこっそりアドリアノの片手を隠し持った。しかし、遺骸が火の中に放り込まれると突然の大雨で火が消え、遺骸は無事だったのでキリスト教徒の手でコンスタンティノープルに運ばれることとなった[6]。
家に戻ったナタリアはしばらくの間、アドリアノの片手と共に暮らしていたが、護民官に求婚されたため、コンスタンティノープルに逃げ出した。コンスタンティノープルに辿り着いたナタリアはアドリアノの遺骸に手を戻すと、アドリアノの夢を見たのち、周りに別れを告げて息を引き取った。ナタリアの遺体は殉教聖人たちのそばに並べられた[6]。


