ねずみ返し
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船舶のねずみ返し
電柱・送電塔のねずみ返し
建物のねずみ返し
高床倉庫では、床を支える柱からのネズミの侵入を防ぐために、オーバーハング状のはい上がり防止の部材を付けた。この種のねずみ返しはヨーロッパや東南アジアなど世界各地の穀物倉庫に見られ[3]、日本では東京都の有形文化財である高倉(六脚倉)など、八丈島に現存する高床建物でも、同様のねずみ返しが見られる。
また、ネズミの爪が立たないように陶器などの部材を使用する場合もあり、奄美地方の高倉では柱に金属板を巻く工夫が見られる[4]。
高床ではない土蔵などでは、戸口に網戸を入れたり、板を立ててネズミの侵入を防いだ[3]。 新潟県では、梁などから縄で下げて食料を保存する場合、縄の中途に板を通して鼠害を避けた[3]。
考古資料では、高床倉庫の床下直下の柱の上方や倉の入り口に設けられ、方形、円形、楕円形の厚い板をはめ込む事例がみられる。弥生時代の登呂遺跡(静岡県静岡市駿河区)で初めて発見された円盤状の板が著名であり、静岡県伊豆の国市の山木遺跡では、その使用方法が明らかにされた[5]。民俗資料では、板材のみならず樹皮や土器などさまざまなものをねずみ返しとして使用している事例が確認されている[5]。