ネルギス・マヴァルヴァラ
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ネルギス・マヴァルヴァラ | |
|---|---|
| Nergis Mavalvala | |
| 生誕 |
1968年 ラホール、パキスタン |
| 市民権 | PAK、USA |
| 国籍 | PAK、USA |
| 研究分野 | 天体物理学、量子物理学 |
| 研究機関 | ウェルズリー大学、マサチューセッツ工科大学 |
| 出身校 | ウェルズリー大学、マサチューセッツ工科大学 |
| 博士論文 | Alignment issues in laser interferometric gravitational-wave detectors (1997年) |
| 博士課程指導教員 | レイナー・ワイス |
| 主な業績 | 干渉型重力波の検出、量子計測 |
| 主な受賞歴 | 2013年 ジョセフ・F・キースリー賞、マッカーサー・フェロー |
| プロジェクト:人物伝 | |
ネルギス・マヴァルヴァラ(Nergis Mavalvala、1968年 - )は、パキスタン系アメリカ人の天体物理学者である。マサチューセッツ工科大学(MIT)にてカーティス・アンド・キャスリーン・マーブル天体物理学教授を務めるほか、同大学理学部の学部長も兼任している。以前はMIT物理学科の副学科長を務めていた[1]。マヴァルヴァラは、レーザー干渉型重力波観測所(LIGO)プロジェクトにおける重力波の検出に関する研究で広く知られている[2][3]。また、オプトメカニクスにおけるスクイージングなどの巨視的量子効果の実験的検証にも取り組んでいる。2010年にはマッカーサー・フェローに選出された[4][5][6]。
経歴
大学院在学中、マヴァルヴァラはワイスの指導のもと、重力波検出用のレーザー干渉計の試作機を開発した[8]。博士課程修了後はカリフォルニア工科大学でポスドク研究員および研究科学者として勤務し、宇宙マイクロ波背景放射の研究を経てLIGOプロジェクトに参加した[9]。彼女の研究は主に「重力波天文学」と「量子計測科学」の2分野に集中している[10]。2002年にMIT物理学科の教員に着任し、2017年には米国科学アカデミーの会員に選出された[11][12]。
重力波の検出
マヴァルヴァラは、時空の構造に生じる波動「重力波」を初めて観測した科学者チームの一員である。1991年から重力波研究に従事しており、観測結果の発表後、母国パキスタンでは一躍有名科学者となった[13]。パキスタン首相ナワーズ・シャリーフは、マヴァルヴァラを「将来の科学者を目指す学生たちの模範」と称賛し、「国民全体が彼女の貢献を誇りに思っている」と述べた[14]。
2016年2月20日、在米パキスタン大使ジャリール・アッバス・ジラーニは、パキスタン政府を代表してマヴァルヴァラの業績を祝福し、帰国を招待した。彼女はこの招待を受け入れた[15][16][17][18]。
レーザー冷却
鏡を絶対零度近くまで光学的に冷却することで、熱振動による測定ノイズを除去できる。マヴァルヴァラの研究の一部は、レーザー冷却技術を用いてより大きな物体を冷却・捕捉することに焦点を当てており、LIGOプロジェクトのみならず、巨視的物体における量子現象の観測にも応用されている。彼女の研究グループは、直径数センチの物体を0.8ケルビンまで冷却し、2.7キログラムの振り子を量子基底状態近くまで冷却することに成功した[19][20]。
光の量子状態
マヴァルヴァラは、スクイーズド状態などの特異な量子光状態の生成にも取り組んでいる[21][22]。これらの状態をLIGOのマイケルソン干渉計に注入することで、量子ノイズを低減し、検出器の感度を大幅に向上させた[23][24]。彼女のグループは、室温でオプトメカニクスを用いたスクイーズド光の生成に初めて成功した[25][26]。