H. ernsti
H. reussianum やH. flexuosum あるいはネオクリオセラス やアニソセラスの種として記載された過去を持つ。螺旋状の幼年殻、比較的大きな角度で成長する螺環などを標徴形質とする。化石はザクセン州 やヴェストファーレン などドイツ で産出する[ 5] 。
H. flexuosum
Helicoceras 属の種として記載された[ 5] 。後期チューロニアン から前期コニアシアン 期の種であり[ 6] 、ドイツ 北部において多産する[ 5] 。日本の双葉層群 足沢層大久川部層からも産出例があり、北西太平洋にも同種が生息していたことが示唆される[ 6] 。
H. heteromorphum
コニアシアン 期からサントニアン 期にかけての種である[ 7] 。準円形の螺環断面を持つ。幼年殻は緩やかに湾曲しながら棒状に伸び、U字型のターンを描いてからアーチ状の湾曲を示し、その後規則的な螺旋に入る[ 8] 。「長楕円形から伸びきったバネ状へ」の変化としても説明される[ 9] 。主肋上に4列の突起を持つ[ 8] 。北海道で産出する種であるが、殻修飾に基づくとH. orientale と直接繋がる系統ではない[ 7] 。
H. oshimai
H. oshimai
Heteroceras 属の種として記載された[ 8] 。サントニアン期の種である[ 7] 。大型であり、螺環自体が太く[ 9] 、またその間隔は狭い[ 8] 。成長後期段階においては住房の開口部が上向きに逸れる[ 10] 。H. transitorium と殻修飾が類似しており、近縁な可能性がある[ 7] 。
H. orientale
Heteroceras 属の種として記載された[ 8] 。サントニアン 期からカンパニアン 期にかけての種である[ 7] 。立体螺旋巻きで、殻修飾として多数の細肋と4列の突起を有する。螺旋の咆哮は直線的で規則正しく、螺環の成長率は低い[ 8] 。
化石は北海道 や樺太 などの北西太平洋地域のみで産出しており、独自に進化した種と推測されている[ 11] 。2019年にはH. transitorium と層準が重複することなく連続的に産出することが確かめられ、形態的特徴と合わせて当該種との祖先-子孫関係が示唆されている[ 7] 。
H. reussianum
H. reussianum
チューロニアン の種である。化石はヨーロッパ (ドイツ [ 12] [ 13] [ 14] )で産出する。幼年殻の螺旋は角度が小さく、また成年殻は大きくUターンした後にレトロバーサルフックと呼称される住房を持つ[ 8] 。
H. transitorium
サントニアン 期の種であるが、H. orientale よりもやや古い時代のものである。螺環の巻き方には種内での差異が大きく、螺旋はH. orientale よりも密であるが、より新しい層準の化石ほど螺旋が緩やかになる。このことから、より緩やかな螺旋を持つH. orientale との祖先-子孫関係が示唆される[ 15] 。
化石は1977年に北海道の三笠市 から報告された1個の標本しか知られていなかったが[ 15] 、2012年から2016年にかけての調査で苫前町 から産出した新標本が2019年に報告された[ 15] 。また、岩手県 洋野町 からも本種の化石が産出し、岩手県立博物館 に収蔵されていたことが2025年に発表された[ 16] 。
H. venustum
チューロニアン 期からカンパニアン 期の種[ 7] 。Heteroceras 属の種として記載された[ 7] 。全体として円錐形をなす[ 9] 。北海道で産出する種であるが、殻修飾に基づくとH. orientale と直接繋がる系統ではない[ 7] 。なお、樺太 南部のナイバ地域に分布するBykov層からも産出している[ 17] 。
H. yabei
マダガスカル 産の種。H. ernsti に類似するが、肋がより粗く、幼年殻の角度がより大きい点で異なる[ 5] 。
また、Fossilworksによれば以下の3種が居る[ 18] 。
H. irregulare
H. laqueum
H. plicatum