ハナスベリヒユ

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ハナスベリヒユ
ハナスベリヒユ
黄花のハナスベリヒユ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: スベリヒユ科 Portulacaceae
: スベリヒユ属 Portulaca
: ハナスベリヒユ
P. umbraticola
学名
Portulaca umbraticola Kunth
和名
ハナスベリヒユ、ポーチュラカ
英名
wingpod purslane
蓋果の外側にある膜状の翼(2025年12月 沖縄県石垣市白保)

ハナスベリヒユ(学名:Portulaca umbraticola)は、スベリヒユ科スベリヒユ属一年生多年生草本。別名ヘラマツバボタン(葉の形状から)、ポーチュラカ(属名から)モスローゼとも呼称される[1]

以前はスベリヒユの変種、栽培品種あるいは交配種とされていた。YList[2]でもスベリヒユとマツバボタンとの交配種として扱っているが、分子系統解析によりハナスベリヒユはスベリヒユやマツバボタンとは異なる系統に属することが判明し[3]、学名はP. umbraticola が妥当とされた[4]。POWOでも学名をP. umbraticola としており、本項でもこれらに従い表記する。

特徴

草姿はスベリヒユによく似ており、多肉質の茎は分枝しつつ伸びる。葉はヘラ状で厚みがある。花は径3–5 cmで頂生し、花径1 cm未満のスベリヒユよりかなり大きい花を咲かせる[5][6][7][1]。染色体数2n=18。植物色素としてベタレインをもつ。スベリヒユと同じくC4植物であることに加えて乾燥状態ではCAM植物に変化できる特性をもつ。また、ハナスベリヒユは開花後の果実(蒴果、蓋果)の外側に翼が伸びてくる。この特徴は同属のスベリヒユやマツバボタンにはみられない。種子表面に尖った特徴的な星状突起をもつことでも他種と異なる(スベリヒユの星状突起は先が丸い)。花は早朝に開花し、午後には閉じる。十分に花弁が展開するには光照射と25℃以上の気温が必要。雄しべへの物理的刺激や受粉が閉花に影響を与えることから、防虫網で昆虫を防ぐと長く開花する。曇天下や秋になると開花時間が遅くなることから、開花リズムには光周性が関わっていると考えられており、光周期を調節することで本来の開花時刻ではない夕方や夜間など任意の時間に開花させることも可能とされる[4]

分布

原種の産地について記している文献は少なく、インド原産とする文献[8]もあるが、南米および北米の原産とされる[9][10]。POWOでは南北アメリカ大陸の米国南部〜アルゼンチン北部に分布としている[11]

利用

同属のマツバボタンと同様に日当たりを好み、マツバボタンより生育旺盛で被覆性に優れ、真夏の強光にも耐え、強健で育てやすい。花の寿命は1日しかないが、毎日次々と花を咲かせ続けることから、夏の花壇に向いている。茎葉が多肉質で乾燥に強いが、極端な乾燥地では分枝数が少なく地被度が低くなる。ハンギングバスケットなどの寄せ植えにも向く。伸びすぎた茎を整枝すれば脇芽を出してさらに多く開花する。切り取った枝は挿し芽が可能で、温暖な時期なら2週間で発根する。冬季は生育が衰え枯死するが、鉢植えにして屋内へ取り込めば冬越し可能[8][9][4]

ギャラリー

脚注

参考文献

外部リンク

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