ハラマイン高速鉄道
サウジアラビアの高速鉄道
From Wikipedia, the free encyclopedia
ハラマイン高速鉄道(アラビア語: قطار الحرمين السريع、英語: Haramain High Speed Rail)は、西部鉄道またはメッカ・メディナ高速鉄道とも呼ばれる、サウジアラビアの全長453kmの高速鉄道システムである[2]。この鉄道はメッカとマディーナの両聖都間を、キング・アブドゥッラー経済都市、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港、ジッダを経由して結ぶ449.2kmの本線と、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港への3.75kmの支線からなる[3]。
| 停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
路線概要
路線は複線電化であり、最高速度は時速320kmに設定されている[4]。列車は通常300kmで走行し[5][6]、ジェッダ・メッカ間80kmを約30分で、ジェッダ・メディナ間400kmを約2時間で運行する[5]。この路線の車両および鉄道駅は0℃から50℃の温度に対応できるように設計されている[7]。
この路線には北端のメディナ駅から、ラービグ市にあるキング・アブドゥッラー経済都市駅、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港駅、ジッダ駅、そして南端にある終点メッカ駅の5つの駅が設置される予定である[8][9]。メッカ駅は第3環状道路の近くにあるアル・ルサイファ地区に建設され、巡礼の目的地であるマスジド・ハラームへのパーク・アンド・ライドも考慮されている。ジッダ・アル・スレイマニヤ駅はハラマイン道路に面し、アル・ナシーム地区に建設される。キング・アブドゥルアズィーズ国際空港駅はターミナル1にある頭端式の駅である[4]。マディーナには旅客駅が一つだけ建設される。
サウジアラビア鉄道機構によれば、新しく建設される駅はイスラム建築の伝統を考慮した「象徴的に美しい」デザインになる予定で、各駅には商店、レストラン、モスク、駐車場、ヘリポート、VIPラウンジが設置される。これらの駅はフォスター・アンド・パートナーズとBuro Happoldによって設計された[10]。
歴史
2009年に工事が開始されたものの、当初2012年に開業する予定だった計画は大幅に遅れた[12][13]。2018年10月11日に営業開始した[14]。
この鉄道の目的はハッジやウムラを行う巡礼を含む年間300万人の旅客輸送であり、メッカメトロとともに交通渋滞を緩和することが期待された[7][5][15]。
第1期工事
第1期工事第1部は設計及び土木工事を含み、2009年3月に67.9億リヤル(1.8億米ドル)でAl Rajhi連合に落札された[5]。この企業連合には中国鉄建、フランスのアルストム、それにAl Arrab Contracting社とAl Suwailem社が参加し、コンサルタントとしてSaudi Consolidated Engineering Company (Khatib & Alami - K&A)社が加わり、スコット・ウィルソン・グループが施工管理を行っていた[16]。
第1期工事第2部は全5駅のうち4駅の建設を含んでおり[10]、2009年4月に3800万USドルでマディーナ駅、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港駅、ジッダ駅、メッカ駅の設計がフォスター・アンド・パートナーズとBuro Happoldの企業連合に発注された[9][17][18]。2011年2月には、Saudi Oger LtdとEl Seif Engineering社の企業連合にキング・アブドラ経済都市駅とジッダ駅の工事が、サウジ・ビンラディン社にメッカ駅の工事が、そしてトルコのYapi Merkezi社にマディーナ駅の工事が発注された[10]。
第2期工事
第2期工事には線路、信号、電気通信、電力、電装部品など第1期工事に含まれていないすべてのインフラが含まれており、また完成後12年間の車両運用と保守もこれに含まれている[2]。
第2期工事の事前に選定されたコンソーシアムには、サウジ・ビンラディン・グループ、Badr Consortium, 中国南車, Al-Shoula Group、Al-Rajhi Allianceなどが含まれていた[19]。
2011年10月26日、サウジアラビア鉄道機構は、タルゴ、レンフェ、Adif、Copasa、Imathia、Consultrans、Ineco、Cobra、Indra、Dimetronic、Inabensa、OHL、Al-ShoulaとAl-Rosanを含むサウジアラビア・スペインのコンソーシアムであるAL-Souグループを2期工事に選定した[20][21]。タルゴはスペイン高速鉄道に使用されているレンフェ102系に類似した35編成の車両(タルゴ350-SRO)を、12.57億ユーロで納入し、メンテナンスを800万ユーロで行うこととなった[22]。この車両は112系とは異なり、13両編成、417席からなっている[2][23]。レンフェとAdifは12年間の列車運行と管理を担当する[2]。
駅一覧
| 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線・施設 |
|---|---|---|---|
| メッカ駅 | - | 0.0 | |
| ジッダ・アル・スレイマニヤ駅 | 78.3 | 78.3 | |
| キング・アブドゥルアズィーズ国際空港駅 | 17.8 | 96.1 | |
| キング・アブドゥッラー経済都市駅 | 94.2 | 190.3 | |
| マディーナ駅 | 258.9 | 449.2 |