バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い
1987年のジャレコのファミリーコンピュータ用ソフト
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『バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い』(バイオせんしダン インクリーザーとのたたかい)は、アトラスが開発しジャレコより1987年9月22日に発売されたファミリーコンピュータ用アクションアドベンチャーゲーム。北米では『Bashi Bazook: Morphoid Masher』のタイトルで発売が予定されていたが発売中止となった。
Windows(Win)
Nintendo Switch
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 |
ファミリーコンピュータ(FC) Windows(Win) Nintendo Switch |
| 開発元 | アトラス[1] |
| 発売元 |
ジャレコ シティコネクション(Switch) |
| 音楽 | 増子司[1] |
| 美術 | 爬沼庵 |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
FC Win Switch |
物語は、バイオ手術を施された主人公の青年DANが、地球に侵略し繁殖し続けるエイリアンの「インクリーザー」を食い止めるため侵略直後の過去の時代へ渡るというもので、本来はシリアスな展開なのだが、作中で突然怪物との手押し相撲が始まったり、DANがなぜか浴衣姿でくつろぐなど休憩中のグラフィックのセンスに癖があることなどから、しばしばお笑いソフトとして紹介される[3][1]。
ゲーム内容
システム
ジャンプ、しゃがみ、匍匐前進、武器攻撃、の4つの行動が可能で、ステージ深部に存在するマザーインクリーザーを倒すことでステージが進み、最終ステージのボス「ゴッドインクリーザー」を倒すことがゲームの目的である。残機制とライフ制を併用しており、一部一発でミス扱いになるトラップがある。体力が0になると残機が1つ減り、残機がなくなるとゲームオーバー。ただし、5回までコンティニューできる。
- エネルギー
- 敵を倒すと時々「E」マークの玉を落とす。これは初期武装のヒートナイフ以外の武器を使用する際に消費するほか、アイテム購入の通貨として使用できる。
- ボス体力
- 画面右上にあるM.V(Mother Vitalityの略)と書かれた文字の横にある数値は、ステージボスであるマザーインクリーザーの体力である。これは時間の経過とともに上昇し、最大値の999に達すると1ミスとなる。また、マザーインクリーザーとの戦いで負けてしまうと部屋からマザーインクリーザーがいなくなってしまい、一旦出口専用の穴から出て再度部屋の入口に向かわなければならない。
- インクリーザー
- ステージ上のインクリーザーは放置しておくと、ノプリス期→ゾエア期→マーズ期→メガロ期とどんどん変化していく。後の形態ほど体力や攻撃手段が多くなる傾向にある。
アイテム
武器
武器は全部で7種類。切り替えはスタートボタンを押してから十字キー左右で行う。単純なポーズはセレクトボタンである。店で買うものが多いが、中には無料で手に入るものもある。なお、エリア5にはこれらの武器をすべて揃えてくれる店があり、途中で入手し損ねてももう一度手に入れるチャンスがある。ただしその場合、後述のパワーアップの機会を失うことになる。
- ヒートナイフ
- 最初から所持している武器。消費エネルギーが0なので無制限に使える通常武器的存在。近距離攻撃用で、目の前の敵を突いて攻撃する。エリア1のどこかにある中国人風の男の店でパワーアップさせることが可能で、パワーアップすると攻撃力が上がるだけでなくナイフが伸びるようになり、敵との間合いが近ければ2回ヒットするようになる。
- スパイダーショット
- 前方にエネルギー弾を放つ飛び道具。弾は敵や壁だけでなく背景のドアに当たっても消える。DANの片手の義手に内蔵されているが記憶を失っており、エリア1にて情報を得ることで使用可能になる。ヒートナイフと同様、エリア2の何処かの店でパワーアップ(威力上昇)できる。1発につきエネルギーを2消費する。
- スマートボム
- 撃つと上方に放物線を描いて飛ぶ飛び道具で、高い場所にいる敵に有効な武器。スパイダーショットと同様、弾は敵・壁・ドアに当たると消える。エリア2の店で購入できる。パワーアップは無し。1発につきエネルギーを6消費する。
- パルサービー
- 発光しながら飛ぶフリスビーのような武器。敵や壁はすべて貫通して飛び、ある程度の距離を飛ぶと戻ってくる。エリア2の店で購入でき、エリア3のどこかでパワーアップ(2連射可能)の店あり。1発につきエネルギーを4消費する。
- ローリングショット
- 主人公の周りを弾が回転する武器。射程は短いが全周囲の敵にダメージを与える。一度に全周囲へ攻撃が発生するのではなく、一つの玉が高速で周囲を回って攻撃する。エリア3の店で購入でき、エリア4にパワーアップの店あり(ただしパワーアップすると攻撃の直径が大きくなる分隙も生じやすい)。1発につきエネルギーを6消費する。
- サイコブロス
- 前方に進みながら連続で爆発し、その爆風を発生させて敵を攻撃する武器。エリア4にて無料で入手可能。パワーアップは無し。1発につきエネルギーを4消費する。発動が遅め。
- サンダーソード
- 前方に敵を貫通する光線を撃てる剣で、武器の中では最大の威力を誇る。エリア4の店で購入できる。パワーアップは無し。1発につきエネルギーを12消費する。背中を向けた状態(扉の無い所で↑キー)で使用すると画面がフラッシュして画面全体へ攻撃可能。ただしライフも少量消費する。
パワーアップ
画面上方、使用している武器の表示の右側の枠内に表示されるアイテム。すべて店で購入するもので、持っているだけで効果を発揮する。ただし一度にひとつしか持つことはできず、新しく買うとそれまで所持していたものは強制的に没収される。またミス(ライフ0)することでも無くなる。
- スキャナーゴグル
- 暗闇を見渡せるゴーグル。暗い場所が明るくなって見やすくなるほか、エリア2にあるトラップが見えるようになる。エリア2のみで有効。エリア5でも購入できるが罠アイテムになる。
- サイコバリア
- 敵からのダメージが半減する。
- ジェットシューズ
- 主人公の移動速度が1.5倍(ジャンプ移動も1.5倍)になる。
即効アイテム
- 1UPアイテム
- DANそっくりの人形。主人公が一人追加される。背景には一部壊せる部分があり、その中に隠されている。
- ライフ回復の薬
- 注射器のようなアイテム。ライフが4目盛り分回復する。1UPアイテムと同じく、背景に隠されている。
- エネルギー
- 前述の「E」の文字のついた球状のアイテム。敵、特にマザーインクリーザーの幼体と一部の敵を倒すと出現する。緑色が10E、赤色が20E。
ストーリー
西暦2081年、地球は「インクリーザー」と呼ばれる超増殖生命体に占領されつつあった。このままでは地球は滅亡するという結論に至った人類は、DAN(ダン)という青年にバイオ技術を施しインクリーザーが発生した1999年にタイムワープさせる作戦を実行。DANは人類の希望を背負い、インクリーザーに立ち向かう。
インクリーザー
1999年7月 ノストラダムスの「諸世紀」の中に、「1999の年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」と1999年に人類が滅亡することを予言した通り、宇宙からの眩い閃光と共に地球に来襲した増殖生命体である。尚、名前の意味は包含するものという意味である[4]。 1999年6月、あるあどけない男の子はおねしょしながら夢を見た。それは巨大な宇宙怪物らが閃光と共に地球に襲来して来る悪夢だった。その悪夢が現実化して誕生したゴッド・インクリーザーは、誕生と同時に宇宙で凄まじい勢いでインクリーザー達を増殖させながら一つの軍隊国家を形成し、1999年7月、男の子の悪夢の通り閃光と共に地球に襲来して地球侵攻を開始した。
インクリーザーの増殖システム
全てのインクリーザー達の親であるゴッド・インクリーザーは暗黒星雲の一つである三裂星雲M99惑星にて5体のマザー・インクリーザーを産み、更にマザー・インクリーザー達は幼虫であるノブリス期を産み、ゾエア期からアーズ期を経て成虫であるメガロ期に成長するとマザーにバイタリティを与えるため吸収され、マザーはそのバイタリティで2倍の量のノプリスを産んで瞬く間に増殖していった[4][5]。
- ノプリス期
- インクリーザーの幼生体。マザー・インクリーザーに生み出される。卵や胎児に等しい状態で、弱い形態。
- ゾエア期
- インクリーザーの幼体。いわば子供の状態で、それほど強い形態ではない。
- マーズ期
- インクリーザーの若年体。成長中の状態でそれなりの強さを得ている。この段階で弾を放つようになる。
- メガロ期
- インクリーザーの成体。マザー・インクリーザーに吸収されるための形態。成熟しきった状態で、耐久力が高く、弾の発射間隔も短くなっている。
- マザー・インクリーザー
- インクリーザー達の母体となる、ゴッド・インクリーザーによって産み出された5体の超増殖生命体。怪獣の様な身体を持つラバトール、円盤状の身体に三つの頭部を持つパメラ、ドラゴンの様な身体を持つドラゴドン、恐竜と人間を組み合わせた様な身体を持つディノケイラス、巨大な身体を持つビッグマザー・インクリーザーから成り立っている。ゴッド・インクリーザーに率いられ、倒せば直属のインクリーザーが全滅する。成熟したメガロ期のインクリーザーを吸収し、倍の数のノプリス期のインクリーザーを生み出す。
- ゴッド・インクリーザー
体長 120m 体高 15m 体重 5500トン[4]
- 1999年6月、あるまだ幼くあどけない男の子が巨大な宇宙怪物らが閃光と共に地球に襲来して来る悪夢を見てしまう。男の子が見た悪夢があまりに真に迫っていた為、思わず唸り声を上げながらおねしょを力んでひり出してしまう[注釈 1]。その怪物の型をしたおねしょの地図が実像化して誕生したゴッド・インクリーザーは暗黒星雲の一つである三裂星雲M99惑星にテレポートした後、自らを大ボスに、5つの種族のボスであるマザー・インクリーザーとその子供達を産み出して、誕生してから瞬く間に経たないうちに1つの国家を形成していた。誕生してから約1ヶ月後、遂に男の子の悪夢の通り地球侵攻を開始してしまう[注釈 2]。
2081年、インクリーザー達により地球ほぼ全域を喰い尽くされた人類は、最後の手段としてある青年であるDAN(ダン)に最先端技術でバイオ改造を施し、インクリーザー達が襲来して来た1999年にタイムワープさせ、襲来して来た直後のインクリーザーを打倒してタイムパラドックスを引き起こして地球を救う計画を発動させた。その結果、DANはゴッド・インクリーザーを中心とするインクリーザー達を打倒してタイムパラドックスを引き起こし、歴史が改変した2081年に帰還した(ゲーム本編の内容)。
インクリーザー達が打倒されてタイムパラドックスが起こった後の2081年~85年の間、イギリスの古生物学者ヒロトリュー=キクーチンとその発掘隊は、モンゴルのゴビ砂漠で約1万個の骨片を発掘。3年の歳月を要して巨大な恐獣の複製が完成し、キクーチンと共に恐獣の研究にあたった歴史学者キヨミーシャ=シマノフの発表により、この巨大恐獣がゴッド・インクリーザーであることが明らかにされた[4]。
開発
移植版
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い |
Windows | D4エンタープライズ (移植担当) |
D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
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| 2 | ジャレコレ ファミコン編: バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い |
Nintendo Switch | シティコネクション | シティコネクション | ダウンロード |
- Nintendo Switch版
- シティコネクションがジャレコのファミリーコンピュータ用ソフトを移植するプロジェクト「ジャレコレ ファミコン編」シリーズの1作品として配信。「ジャレコレ」共通の機能のほか、本作独自の機能として、ポーズ中にマップを表示する「エリアマップ」、所持している武器をLRボタンで切り替えられる「武器切り替えショートカット」、パワーアップした武器にアイコンを表示させる「武器パワーアップアイコン」、BGMを視覚化し、鍵盤型のインターフェースに鳴っている音が表示させる「DAN奏」、現在エリアの敵やインクリーザーの情報を表示する「エネミーデータ」といった機能を搭載している。また、当時の開発資料をタイトル画面のエクストラの項目から閲覧できる。シティコネクション側は選考の理由として、増子による音楽でインパクトを出せることや、DANの休憩シーンが季節と絡めたプロモーションができることなどを挙げている[1]。
評価
| 評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[10]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り16.99点(満30点)となっている[11]。また、同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「RPGというよりはむしろアクションゲームと言った方がしっくりとくるゲーム。また操作性もいまいちだ」と操作性に関して否定的なコメントで紹介されている[11]。
| 項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 3.04 | 2.81 | 2.85 | 2.87 | 2.69 | 2.73 | 16.99 |