バオク・チャム・バブ
From Wikipedia, the free encyclopedia
バオク・チャム・バブ(クメール語: បោកចំបាប់、英: Bok Cham Bab)は、カンボジアに伝わる伝統的なレスリング競技である。日本ではクメール相撲またはカンボジア相撲とも呼ばれ、英語ではクメール伝統レスリング(Khmer traditional wrestling)とも呼ばれる。
歴史
この競技の最古の形は「マロユス(Maloyuth)」と呼ばれ、ブラーフミンのティム(Brahmin Timu)によって西暦788年に創始されたとされる。その後、8世紀に現在の「チャム・バブ」の形へと発展した[要出典]。 アンコール王朝時代の寺院の浮き彫りにもレスリングの場面が描かれており、古代から続く伝統競技であることが示されている。
特徴
バオク・チャム・バブは以下のような特徴を持つ。
- 上半身は裸、下半身は、半ズボン姿になって腰巻(赤と青に色分け)をして、裸足になる。
- 日本の相撲の様な土俵は無いが、少し広い所で行う。
- 試合は3分1ラウンドの3ラウンド制で行われ、相手を背中から倒す(ピンフォール)ことで勝敗が決まる。
- 2ラウンドを先取した者が勝者となる。
- 各ラウンド終了後、敗者が試合続行を希望するかどうかを確認する慣習がある。
- 張り手や突っ張り等の攻め手が無い。
- 試合前には儀式的な踊りを行い、音楽に合わせてウォームアップし、師匠や伝統への敬意を示す。
- 音楽は2つの太鼓、女性を象徴する「スコー・ンゲイ(skor ngey)」と男性を象徴する「チュモル(chhmol)」によって演奏される[1]。
社会的役割
かつては収穫後の満月の夜、村の田んぼで年長者が若者を指導しながら試合が行われた。また、クメール正月、ブチュン・ベン(カンボジアのお盆)や祝祭・水祭りでも行われ、地域の娯楽や若者の教育の一環となっていた。さらに、村や部族のリーダーを選出する場としても用いられた[2]。
現代の継承
現在でも、プルサット(Pursat)やコンポンチュナン(Kampong Chhnang)にあるレスリングクラブで競技が続けられている[要出典]。