中東の某国で武装グループに人質にされたのちに解放された女性・高井有子。
帰国後、北海道のとある海辺の町で暮らす家族ともどもマスコミや周囲の人々から激しいバッシングに遭う。
有子の父・孝司は、30年間勤務し続けた工場から退職するよう強いられる。孝司は退職後、自宅で昼間から大量の酒を飲むようになる。有子が激しい国民的批判を受け続けていることへの強いストレスのため、ある日、マンションのベランダから飛び降り自殺してしまう。
継母の典子は孝司の葬儀後、有子に対し、「あの人を返してよ!」と繰り返し訴える。それでも、有子は意思を変えず、再び中東へ渡航するのだった。