バードコア
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2020年より以前から、ポップ・ミュージックの中世風翻案で個別に注目をあびた作品は存在した。Algal the Bardによるシステム・オブ・ア・ダウンの"Toxicity"のカバーは2017年12月に公開されてから百万人以上のリスナーに視聴された[5]。
しかしながら、『ガーディアン』によると、はっきりしたトレンドとしてのバードコアのはじまりは、コロナウイルス感染症流行による外出制限・封鎖の最中であった2020年4月20日、27歳のドイツ人YouTuberであるコルネリウス・リンクによる"Astronomia (Medieval Style)"のリリースをきっかけとするものである[1]。このトラックはロシアのアーティスト・トニー・イギーが発表したエレクトロニック・ダンスの曲である"Astronomia"のリメイクであり、この曲は既に棺桶ダンスの使用曲として幅広く注目を浴びていた作品であった[1]。
数週間後、リンクはさらにフォスター・ザ・ピープルの"Pumped Up Kicks"の中世風インストゥルメンタルカバーを発表し、さらにカナダのYouTuberであるヒルデカルド・フォン・ブリンギン(名前は中世の作曲家であるヒルデガルト・フォン・ビンゲンのパロディである)がもともとの歌詞を古風にアレンジした"Pumped Up Kicks"の歌つきのトラックをリリースした[6][7]。6月の終わりまでにはどちらのバージョンも400万ビューに達した[1]。ヒルデガルド・フォン・ブリンギンはレディ・ガガの「バッド・ロマンス」、レディオヘッドの「クリープ」、ドリー・パートンの「ジョリーン」なども、リズムと歌詞をジャンルに合うよう変えてカバーしている[6]。このトレンドにはGraywyck、Constantine、Samus Ordicusなどの他のYouTuberも参加した[1]。
リュート、ハープ、クルムホルン、ハーディ・ガーディ、テイバー(小太鼓)などの音が好んで使用される[8][9]。ただし、アレンジや歌詞などは必ずしも中世らしくないものもある[10]。YouTubeなどで使用される楽曲のサムネイル画像の作成には、中世ではないルネサンスの絵画が使用されることもあるほか、Historic Tale Construction Kitなど、オンラインで中世風の画像が作れるツールが使用されている[11]。