バールのようなもの

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バールの一例。画像は平バール。

バールのようなものとは、バール、もしくはバールのようなものとしか説明できない[1]何かである。

犯罪にバールが使用された際に、証拠となるバールそのものが発見・押収されていない場合において警察は「バール様のもの」と公表し、それを受けた報道においては「バールのようなもの」と表現する[2]

「バール」と断定しない理由は主に「報道の正確性」と「秘密の暴露」による。

21世紀現在の科学捜査においては犯罪の痕跡から、使用された器具を特定することは容易い[2]が、断定してしまうと証拠が発見されたかのような誤認を起こしてしまう可能性がある。また、痕跡からのみでは使用された器具が何かがわからない場合もあり、その状況において「バール」と断定することは報道の正確性に欠けてしまうため「ようなもの」と濁すこととなる[3]

犯罪に使用された器具が特定されたとしても、犯人のみが知る情報-秘密の暴露を避けるために敢えて公表せず報道の正確性と合わせ「バールのようなもの」として報道される[3][2]。一方、強盗事件の凶器において使用されたケースでは、凶器がバールと確定している場合は(少なくとも警察は)はっきりバールと公表するとの警察関係者の証言[1]や、2025年の強盗事件のように「バール」と「バールのようなもの」が混在する報道記事も存在する[4]

もしかしてバール様?

警察発表においては「バールのようなもの」ではなく、主に「バール様のもの」「バール様の物」と表記される。(実例として埼玉県警の注意喚起[5]や、愛知県蒲郡警察からの防犯対策願[6]があげられる)

同様の例として、レンガ様[7]、ノコギリ様[8]、ナイフ様、ハンマー様[9]などがある。

のようなものとは何か

「ような」の用法には主に「指示」「例示」「比喩」「推量」「目的」と5種[10]あり、用法により「○○のような」に○○の意味、含有されるかは異なってくる。日本語学専攻修士の三枝令子は「ライオンのような肉食動物」における「ライオン」は特定の個体を指さずライオンという種をさす一般名詞だが、「バールのようなもの」における「バール」は特定の個を指すため「(バールを代表例とするような)例示」ではなく「推量」に相当すると指摘する[11]。ただし、バールのようなものは「バールであってもよい」としており「例示」であれ「推量」であれ、バールのようなものにバール自身も含まれる。

株式会社石井マークは2016年12月25日にバール、平バール尾割れ、カジヤ、三徳釘締めを「バールのようなもの」としてイラストを公開[12]し、2022年12月24日には鶴首バール、鉄道バール、金テコ、釘抜き、カジヤ、インテリアバール、三徳釘締めのイラストを描いた「バールのようなもの一覧図」を作成し公開した[13]。同社は「バールと○○は違う」ということを主張したいのではなく、バールの定義が曖昧であり正式名称がわかりにくく「バールのようなもの」と呼称されても仕方がないといったことを示しているとしている。

フィクション作品

脚注

関連項目

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