パイヌール湖
アメリカ合衆国ルイジアナ州に位置する湖
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掘削事故

パイヌール湖の地下には、巨大な岩塩ドームが形成されており、1919年からは岩塩の採掘が開始された。1980年当時は、Diamond Crystal Salt Companyが鉱山を所有していた。この鉱山では、地表下1,500フィート(460 m)まで複数の階層が存在しており、それぞれおよそ100 ×80 フィート(30m×24m)の広さがあった。採掘時には、所定の位置の岩塩を残すことにより、天井を支える柱とする工法が用いられていた[3]。
1980年11月20日、契約に基づいて石油採掘を行っていたテキサコ社の作業員が、誤って湖の下にある岩塩鉱山に届く穴を掘削した。 事故は測量システムの誤った解釈により発生したもので、14-インチ (36 cm) のドリルにより開けられた穴は連鎖的に広がった。坑道の天井を支えるために一部の岩塩が残され柱として存在していたが、湖水の流入により溶け、坑道の連鎖的な崩壊を引き起こした[2] 。このため、湖底が非常に深くなった。また、坑道へ多くの水が流れ込んで水位が低下したことにより、メキシコ湾からデルカンブル運河を通じて海水が流れ込んだ。これらの結果、淡水だった浅い湖は、より深い塩湖へと変化した[4]。
事故の結果、3匹の犬が犠牲となったものの、人的被害は発生しなかった。事故発生時点で坑内に55人の作業員がいたものの、定期的に行われていた避難訓練が功を奏し、全員が避難することができた。その後6人が「英雄的行動」により鉱山会社から表彰されている。
事故の後
テキサコおよび掘削業者は、3200万ドルを岩塩鉱山の管理会社に、1280万ドルを周辺の植樹業者に支払った。岩塩鉱山は1986年12月に閉鎖された。
なお事故後、淡水だった湖は塩水あるいは汽水へと変化してしまった。事故により、湖は深さを増し、生態系に永久的な影響を与えることとなった。
