パスカル・キニャール
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1948年、ウール県ヴェルヌイユで生まれた。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。
大学ではエマニュエル・レヴィナスのもとで哲学を学ぶ。1977年からガリマール社の出版選考に携わり、1994年に退社してからは執筆に専念。
16世紀の詩人モーリス・セーヴの研究者で、古典文学や音楽、美術についてのエッセイを執筆。小説『めぐり逢う朝』(’91年)はアラン・コルノー監督により映画化されヒットした(Tous les matins du monde)。2000年に『ローマのテラス』にてアカデミー・フランセーズ賞、2002年『さまよえる影』でゴンクール賞を受賞、2017年アンドレ・ジッド賞を受賞した。
代々続くオルガン製作者の家系に生まれ、音楽にも親しむ。チェリストとして鳴らし、1990〜94年ミッテラン大統領の要請により、ベルサイユ・バロックオペラ音楽祭の運営委員長を務めた。
受賞歴
- アカデミー・フランセーズ賞 2000年 (Terrasse à Rome(『ローマのテラス』)に対して)
- ゴンクール賞 2002年(Les Ombres errantes(『さまよえる影』)に対して)
日本語訳された作品
- 『めぐり逢う朝』 高橋啓訳 早川書房 1992
- 『音楽のレッスン』 吉田加南子訳 河出書房新社 1993
- 『ヴュルテンベルクのサロン』 高橋啓訳 早川書房 1993
- 『シャンボールの階段』 高橋啓訳 早川書房 1994
- 『アルブキウス』 高橋啓訳 青土社 1995
- 『アメリカの贈りもの』ハヤカワ文庫、高橋啓訳 早川書房 1996
- 『音楽への憎しみ』 高橋啓訳 青土社 1997
- 『舌の先まで出かかった名前』 高橋啓訳 青土社 1998
- 『辺境の館』 高橋啓訳 青土社 1999
- 『アプロネニア・アウィティアの柘植の板』 高橋啓訳 青土社 2000
- 『ローマのテラス』 高橋啓訳 青土社 2001
- 『さまよえる影』 高橋啓訳 青土社 2003
- 『アマリアの別荘』 高橋啓訳 青土社 2010
- 『秘められた生』小川登美里 水声社 叢書フィクションの楽しみ 2013
- パスカル・キニャール・コレクション(水声社)
- 『さまよえる影たち』<最後の王国1> 小川美登里・桑田光平訳 2017 ISBN 978-4-80-100223-4
- 『いにしえの光』<最後の王国2> 小川美登里訳 2016 ISBN 978-4-80-100221-0
- 『落馬する人々』<最後の王国7> 小川美登里訳 2018 ISBN 978-4-8010-0225-8
- 『約束のない絆』 博多かおる訳 2016 ISBN 978-4-80-100222-7
- 『謎 キニャール物語集』 小川美登里訳 2017 ISBN 978-4-80-100224-1
- 『涙』 博多かおる訳 2018 ISBN 978-4-8010-0226-5
- 『静かな小舟』<最後の王国6> 小川美登里訳 2018 ISBN 978-4-80-100227-2
- 『音楽の憎しみ』 博多かおる訳 2019 ISBN 978-4-8010-0228-9
- 『はじまりの夜』 大池惣太郎訳 2020 ISBN 978-4-8010-0229-6
- 『死に出会う思惟』<最後の王国9> 千葉文夫訳 2021 ISBN 978-4-8010-0230-2
- 『ル・アーヴルから長崎へ』 小川美登里訳 2021 ISBN 978-4-8010-0559-4
- 『ダンスの起源』 桑田光平・堀切克洋・パトリック・ドゥヴォス訳 2021 ISBN 978-4-8010-0231-9
- 『深淵』<最後の王国3> 村中由美子訳 2022 ISBN 978-4-8010-0232-6