パブロ・エラス=カサド
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スペインのグラナダに生まれる。7歳より合唱団で活動し、ピアノを学び始めた。17歳で「カペラ・エクサウディ」を創設し、ルネサンス音楽を指揮する[1]。グラナダ音楽院での音楽教育に加え、グラナダ大学で美術史と演劇を学んだ[2]。その後、指揮をハリー・クリストファーズやクリストファー・ホグウッドらに師事し古楽に深く関わる。2007年のルツェルン音楽祭指揮アカデミーでは、現代音楽に取り組み、ピエール・ブーレーズの支持を得て国際的なキャリアをスタートさせる[1]。
2011年から2017年まで、ニューヨークのセントルークス管弦楽団の首席指揮者を務めた[3]。また、マドリードのテアトロ・レアルの首席客演指揮者として、2018年から4シーズンにわたりワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲を指揮した[4]。2023年には、バイロイト音楽祭にデビュー、「パルジファル」を指揮した[5]。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、パリ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロンドン交響楽団、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、クリーブランド管弦楽団など世界の主要オーケストラに客演している[6]。オペラでは、テアトロ・レアル、バイロイト音楽祭の他、ウィーン国立歌劇場、パリ国立オペラ、ベルリン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などで指揮を執っている[7]。
日本での活動
録音・映像
ハルモニア・ムンディにおける「Die Neue Romantik (新たなロマン派) 」
フライブルク・バロック管弦楽団との一連のプロジェクト。ピリオド楽器を用いることで、ロマン派音楽にこびりついた後世の伝統を剥ぎ取り、作曲当時の斬新な音響を蘇らせている[13]。
ドイツ・グラモフォンとバイロイトの記録
2023年バイロイト音楽祭におけるワーグナーの「パルジファル」の公演を収録したCDおよび映像作品が、2024年にドイツ・グラモフォンからリリースされている[15]。
その他、多岐にわたるレパートリー
アニマ・エテルナとのブルックナーの交響曲第4番の録音では、「ピリオド楽器の独特の響きによって、オーケストラの色彩の中に、軽やかさと優雅さを取り戻している」と評されなど、グラモフォン誌の「2024年エディターズ・チョイス」に選出されている[16]。その他、セントルークス管弦楽団とのチャイコフスキーの交響曲第1番、パリ管弦楽団とのストラヴィンスキーの「春の祭典」、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのシューマンの交響曲全集などがある[14]。
教育と次世代への貢献
受賞歴
- ミュージカル・アメリカ誌「2014年コンダクター・オブ・ザ・イヤー」[17]
- エコー・クラシック賞 2015年「年間最優秀コンサート録音(19世紀音楽)」部門で、イザベル・ファウストとフライブルク・バロック管弦楽団と共に受賞[18]
- レコード・アカデミー大賞 (日本、2020年) フライブルク・バロック管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲第9番で受賞[19]
- ICMA (国際クラシック音楽賞) アーティスト・オブ・ザ・イヤー (2021年)[20]
- オペラ専門誌「オペルンヴェルト (Opernwelt)」 指揮者・オブ・ザ・イヤー (2023/2024年)[6]
- 国際オペラ賞 (Oper! Awards) 最優秀指揮者賞 (2025年)[6]