ピアノソナタ第4番 (ヴァインベルク)
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ピアノソナタ第4番 ロ短調 作品56 は、ミェチスワフ・ヴァインベルクが1955年に作曲したピアノソナタ。エミール・ギレリスへと献呈された[1]。
1953年1月、医師団陰謀事件に巻き込まれたヴァインベルクは「ユダヤ人ブルジョワ民族主義」の罪でソビエト当局に身柄を拘束され、死刑判決を受けていた。しかし、直後にスターリンが死亡したことにより釈放され、モスクワに留まって作曲家として創作的自由を新たにすると活動を再開したのであった。
この第4番から彼のピアノソナタは後期へと入り、このジャンルにおける先人の影響(とりわけプロコフィエフとショスタコーヴィチ)から脱するとともに、彼独自の音楽様式をより強く打ち立てた。その意味で、第4番がヴァインベルクの真に個性的なピアノソナタの始まりとなっている[1][2]。しかしながら、過去のソビエトの作曲家の影響も残されている。ヴァインベルク自身も「ショスタコーヴィチ楽派が私の芸術作品にとっての礎であり続けている」と述べている[3]。
ナクソスによると、本作は「民謡的着想、リズムの快活さ、そして憂鬱さを極めて個人的な方法で融合させている」という[4]。ヴァインベルクの伝記作家であるデイヴィッド・ファニングの評によると、本作は過去の作品よりも「古典的均衡が取れ」ると同時に深みの増した「表現の幅」を有しており、それに伴ってピアニストへの技術的要求も上昇しているという[3]。