ファナは「死ぬ前に死ぬ」という意味で、ルーミーや後にスルタン・バフ(ペルシア語版)などの有名なイスラム聖者によって強調された概念である[2]。ファナーは、個人的な自我(ナフス)が打ち砕かれること、そして神・創造物・個人自身の間にある根本的な一体性を認識することを示している。この明晰な状態に入った人々は、神と存在するあらゆるもの、そこには個人の精神も含まれる、との本質的な一体性(タウヒード)について認識を得る。この概念は、バカー(بقاء、存続・永続)と結びついている。バカーとは、神における純粋な意識と神的存在の状態である[3]。