ファニーゲーム
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概要
ストーリー
ある夏の午後、ショーバー一家は休暇を過ごすためにレンジローバーでクラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。途中、隣人のベーリンガーとあいさつをかわす。そこには白いシャツと半ズボン、白い手袋を身に着けた2人組の見知らぬ男たちがいた。
別荘につくと妻アンナは夕食の支度に取りかかり、夫ゲオルクと息子ジョージ(ゲオルクJr)は明日のセーリングの準備をはじめる。そこに、ベーリンガーの所にいた2人組の男のうちの1人が、卵がなくなったので譲ってほしいとアンナに話しかけてきた。
アンナはそれを受け入れて卵を渡すが、男は2度も落として割ってしまう。3度目の訪問時、態度を見かねたゲオルクが平手打ちをあびせた途端に男の態度は豹変する。近くにあったゴルフクラブでゲオルクの脚を殴りつけ、身動きが取れなくなった彼を人質に一家を軟禁する。2人は悪びれた態度をみじんも見せず、おびえる一家に親しげに話しかけ、くつろぐように家を占領し続けた。
夜になると、2人は一家に「明日の朝まで君たちが生きていられるか賭けをしないか?」と持ちかける。「我々は死んでいる方に賭けるから、貴方たちは生きている方に賭けろ」という一方的な殺害予告に一家は困惑するも、2人組の片割れは「あなたは彼らに勝って欲しいんでしょう?」とあらぬ方向に問いかける。
幼い息子ジョージの顔にカバーをかぶせたり、アンナへ服を脱ぐよう命令するなど3人をいたぶる2人組(パウル、ペーター)だが、隙をついたジョージが縄を解いて窓から逃げ出し、隣家へ助けを求めようとする。だが隣家のベーリンガー一家はすでに殺されていた。ジョージはすぐに捕獲され、両親の目の前で射殺される。アンナとゲオルクは息子の死に慟哭する。一時的に解放されたアンナは、電話で外部への助けを試みるが、携帯電話が水没して機能せず失敗に終わる。ゲオルクがこれを乾かしている間にアンナは外に出て、停まっていた車に助けを求めるが、その運転手はパウルとペーターだった。
捕まった二人は再び家の中で軟禁される。アンナはゲオルクを救う条件として、「愛妻ごっこ」という名目のゲームで猿ぐつわを外され、祈りの言葉を逆から正確に唱えることを強要される。だがその直後、隙をついて側にあったショットガンを奪い取り、ペーターを射殺した。ここでパウルはリモコンを取り出し、映画そのものを巻き戻す。ペーターの死は撤回され、状況は銃を奪われる直前に戻ってしまう。パウルは観客に対し「もう一度やり直しだ」と語りかけ、家族の僅かな希望を徹底的に破壊する。
約束された朝9時が到来する前に、ゲオルクはパウルによって射殺された。残されたアンナはボートに乗せられ、湖上へ連行される。彼女は最後の力を振り絞ってナイフで縄を切ろうとするが、見つかったパウルの妨害によって、ボートから突き落とされ溺死する。青年らは平静を保ったまま、何事もなかったかのように別荘を後にし、次の標的である隣家の別荘へと移動した。ラストシーンでは、パウルが新たな家に近づき、ドアの前に立つ家族に向かって「卵を4つ貸してもらえますか」と丁寧に尋ねながら、カメラ(観客)を直接見据える。
キャスト
- スザンヌ・ロタール:アンナ
- ウルリッヒ・ミューエ:ゲオルク
- ステファン・クラプチンスキー:ゲオルクJr./ジョージー
- アルノ・フリッシュ:パウル
- フランク・ギーリング:ペーター
スタッフ
- 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
- 製作:ファイト・ハイドゥシュカ
- 撮影:ユルゲン・ユルゲス