フネガイ目
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形態
最大の特徴は二枚の殻を背部でつなぐ蝶番の構造にあり、多数の小さい歯が前後に並ぶ多歯型と呼ばれるものとなっている。これに似た多歯型の蝶番はクルミガイ類やロウバイガイ類などのいわゆる「原鰓類」にも見られるが、フネガイ目では靱帯が長く直線状になるものが多いことや、殻に真珠層を持たないこと(従って真珠光沢はない)、鰓の構造などに特徴がある。同じ翼形類とされるイガイ目、カキ目、イタヤガイ目とは、蝶番が多歯型であることに加え閉殻筋(貝柱)のタイプにも違いがあり、これら3目では前方の閉殻筋が退化縮小して著しい不等筋になっているか、もしくは消失して単筋になっているのに対し、フネガイ目では前方の筋肉がやや小さいとは言え、前後の閉殻筋がほぼ同様に発達する双筋であることに違いがある[2]。
鰓は糸鰓型で、他の翼形類とともに糸鰓類とも呼ばれることがある。体を左右から覆う外套膜は腹側で癒合する部分がなく、後方でも遊離していて水管を形成しない。ノアノハコブネガイなどの Arca 属には外套膜に眼点をもつものがある。砂泥底などに埋生する種では足が発達するが、岩などに付着するものでは非常に太い足糸をもつものがある。
生態
フネガイ科の一部は足糸で岩などに付着し、その他のものは砂泥底に潜って水中のプランクトンやその他の浮遊物を濾過食する。しかし水管が発達しないため、砂泥に潜る種類でも外套膜の後端を直接水中に出していなければならず深くは潜らない。