フランソワ・ラリュエル
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| 生誕 |
1937年8月22日 |
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| 死没 | 2024年10月28日(87歳没) |
| 時代 | 現代哲学 |
| 地域 | 西洋哲学 |
| 学派 | 非哲学 |
| 主な概念 | 充足哲学律、哲学的決定、一者、一者におけるヴィジョン、クローン、最終審級における決定 |
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影響を与えた人物
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フランソワ・ラリュエル(François Laruelle, 1937年8月22日 - 2024年10月28日[3])は、フランスの哲学者。国際哲学コレージュとパリ第10大学ナンテールで教鞭を執った。1970年代初頭から執筆活動を開始し、これまでに約20冊の著作を発表している。高等師範学校の卒業生であるラリュエルは、非哲学(non-philosophy)という概念を提唱したことで知られる。現在、国際非哲学機構(Organisation Non-Philosophique Internationale)のディレクターであり、非哲学の運動を推進している。10年前までのラリュエルに対する評価として、スコットランドの哲学者レイ・ブラシエは「今日、ヨーロッパで活動している世に知られざる哲学者の中で最も重要な人物」[4]と述べている。また、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリも、ラリュエルは「現代哲学の最も重要な課題の一つに取り組んでいる人物」[5]として捉えていた。英語圏におけるラリュエルの著作の受容は、ほとんどブラシエの尽力によるものである。ブラシエは2003年の『Radical Philosophy』にラリュエルの非哲学についての考察を寄稿した。また著作『Nihil Unbound』で開始された自らの研究プロジェクトでは、非哲学の幾つかのアイデアを批判的に取り入れている[6]。昨今、ラリュエルの国際的な受容はますます進んでおり、1年のうちに数十冊もの著作が英訳されている。ラリュエルの英訳を発行している出版社としては、エディンバラ大学出版会、コンティニューム、パルグレイブ・マクミラン、コロンビア大学出版会、アーバノミック/シークエンスなどがある。
ラリュエルは自らの仕事を5つの時期に分割している。すなわち、哲学Ⅰ(1971~1981年)、哲学Ⅱ(1981~1995年)、哲学Ⅲ(1995~2002年)、哲学Ⅳ(2002~2008年)、哲学Ⅴ(2008年~現在)である。哲学Ⅰにて、ラリュエルはニーチェ、ハイデガー、ドゥルーズ、デリダの概念を転覆しようと試みている。この初期の時点ですでに、哲学に対する超越論的な姿勢を採ることに対するラリュエルの関心が窺える。哲学Ⅱでは、哲学それ自身に対して超越論的なアプローチを展開しようとする確固たる努力がなされている。しかしながら、ラリュエルが述べるところによると、非哲学プロジェクトが本格的に開始されたのは、哲学Ⅲの時期に入ってからである。