ブラキウリ
From Wikipedia, the free encyclopedia
ブラキウリ (英: Brachyury) はヒトではT 遺伝子にコードされたタンパク質である[5]。ブラキウリはTボックスファミリーに属する転写因子である。これまで調べられたすべての左右相称動物で見つかっており、刺胞動物にも存在している[6]。
Brachyury の変異は、1927年、Nadine Dobrovolskaïa-Zavadskaïa によってヘテロ接合体マウスにおける尾および仙骨の長さの変異として初めて記述された。ホモ接合体においてはbrachyury の変異は発生後10日目に中胚葉形成、および脊索分化の異常、前肢芽後側の構造欠損により致死性になる。Brachyury の名称はギリシャ語で短いを意味するbrakhus と尾を意味するoura より作られた。
ヒトおよびマウスのゲノム命名規則により、現在ではbrachyuryはTという名称を持つが、brachyury は発現タンパクの名称として現在も用いられている。
マウスのT 遺伝子は Bernhard Herrmann らによってクローンされ、436アミノ酸からなる胚の核内転写因子であることが明らかにされた[7]。Tは繰り返し様配列である TCACACCT にT-boxと呼ばれるN末端領域で結合する。T は現在、哺乳類では18種類が知られるT-box遺伝子群のうち初めに見つかった遺伝子である。