ブラックマンバ

From Wikipedia, the free encyclopedia

ブラックマンバ学名Dendroaspis polylepis)は、コブラ科マンバ属に分類される毒ヘビ。グリーンマンバの近縁種。特定動物

分布

アフリカ大陸のサバンナに生息している[1]

特徴

ブラックマンバの黒い口腔

全長は2-3メートルで、大型の個体は4.5メートルに達する。コブラ科ではキングコブラに次いで世界で2番目に長くなる。名前にブラック(黒)が付いているが、体色は灰色や褐色。体型は細長く、体重はそれほど重くならない。

名前の由来はの中が黒いこと[2]、ズールー語で「鱗」から来ている。

生態

サバンナに生息し、草原や森林、岩場などあまり環境を選ばずさまざまな環境で見られる。地面で日光浴をしていることもあり、地表性ではあるが、木登りも上手い。短距離であれば、蛇の仲間では最も早い移動速度を誇る[2]。よく、よりも速く移動できるなどと言われることもあるが、事実ではない。たまたま馬上の人間が咬まれたことは過去にあったとしても、本種が馬より速く移動できるわけではない。実際の移動速度は時速16キロメートル(50メートルを11秒ほど)とされる[3]。参考までに、小学校低学年の走力上位者は50mを9秒〜10秒程で走る。ただ、人間の場合は整地されたグラウンドでの速度だが、ブラックマンバは生息地である岩が露出した丘陵地、木々がまばらに生えている林地のような、複雑な地形でも、この速度で移動できる[2]。また、瞬発力も優れており、攻撃は素早く正確である。ドライバイト(毒が注入されない咬みつき)が殆どなく、噛まれた場合はほぼ確実に毒が注入される[4]

毒は非常に強く、ひと噛みで100〜120mgほどと量も多い[5]うえに、あらゆるヘビ毒の中で最も即効性があり[6][7]、回りも早い。致死量15mg。LD50は0.32mg/kg。神経毒ゆえに後遺症が残ることは少ないが、血清があり研究が進んでいるにも関わらず致死率は高く、未治療ならば100%に近いとされる[8]。気性は荒いとされるが、一方で警戒心も強く、多くの他のヘビと同じく人間を積極的に襲うことはない[2]。しかし、ブラックマンバが危険を感じると強い攻撃性を示す。そのため麻酔を打って3分以内に採毒をしなければならない。専門家は世界で最も危険な毒ヘビにしばしば本種とタイパンを挙げる[9]。以上の特徴により、アフリカでは非常に恐れられているものの、本種の生息密度の高い地域は人間の活動範囲とそこまで重ならないため、被害は比較的少ない。アフリカで最も犠牲者を出している毒ヘビは、Echis ocellatusノコギリヘビの近縁種)[10]パフアダー[11]とされている。ただ、ブラックマンバはいざ危険を感じて人間を襲う場合、何度も連続して攻撃し、そのたびに大量の毒を注入してくる[2]。毒の強さとこの攻撃の執拗さのため、人間がブラックマンバに噛まれた場合、血清を打たない限り、ほぼ100%の確率で死に至る[2]

食性は動物食で、小型哺乳類や小型鳥類などの温血動物を好んで捕食する[12]。樹上の鳥の巣を襲うこともある。

繁殖形態は卵生で、1回に6-17個の卵を産む。

その他

脚注

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI