ブルー・マーダー (アルバム)
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サイクスはトニー・フランクリンおよびコージー・パウエルと共にデモ録音を開始し、フランクリンによれば、本作収録曲のうち「ライオット」、「アウト・オブ・ラヴ」、「トレミー」、そして(恐らく)「ブルー・マーダー」は、パウエル在籍時にデモ録音が行われていたという[6]。その後、元ブラック・サバスのレイ・ギランを専任ボーカリストとして迎えるが、ギランは3か月ほどで脱退し、フランクリンは後年「レイのソングライティングはジョンのヴィジョンと合わなかった」と証言している[6]。そしてパウエルの脱退を経て、ブラック・サバスのトニー・マーティンがギランの後任ボーカリストに打診されるが、本作収録曲「ヴァリー・オブ・ザ・キングス」のソングライティングに貢献したものの、マーティンも脱退し、サイクス自身がボーカルも担当することとなった[7]。最終的にはパウエルの後任ドラマーとしてカーマイン・アピスが加入し、ラインナップが固まる。
反響・評価
全英アルバムチャートでは3週トップ100入りし、最高45位を記録した[4]。アメリカでは本作がBillboard 200で69位に達し、本作からのシングル「ジェリー・ロール」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで15位を記録した[5]。
Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、ボブ・ロックの音作りに関して「爆発的だが聴きやすい1980年代メタルを代表する黄金の耳(比肩しうるのはロバート・ジョン・マット・ランジぐらい)による、仰々しくも完成度の高い音」、全体像に関して「ソングライティングは比較的一貫性があり、演奏に関しても全編を通じて批判の余地がなく、当時の似たようなスタイルのメタル・アルバムよりもずっと聴くに堪える」と評している[2]。日本のヘヴィメタル専門誌『BURRN!』1989年5月号には、4人の評者によるクロス・レヴューが掲載され、さこたはつみは89点、伊藤政則は90点、ジョージ吾妻と増田勇一は92点を付け、4人ともサイクスのボーカルに関して好意的に評価している[8]。
収録曲
特記なき楽曲はジョン・サイクス作。
- ライオット - "Riot" - 6:22
- セックス・チャイルド - "Sex Child" - 5:58
- ヴァリー・オブ・ザ・キングス - "Valley of the Kings" (John Sykes, Tony Martin) - 7:51
- ジェリー・ロール - "Jelly Roll" - 4:44
- ブルー・マーダー - "Blue Murder" (J. Sykes, Tony Franklin, Carmine Appice) - 4:55
- アウト・オブ・ラヴ - "Out of Love" - 6:44
- ビリー - "Billy" - 4:11
- トレミー - "Ptolemy" - 6:29
- ブラック・ハーテッド・ウーマン - "Black-Hearted Woman" (J. Sykes, T. Franklin, C. Appice) - 4:50