プリウス・ミサイル

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プリウス・ミサイルとは、トヨタ自動車が製造・販売しているトヨタ・プリウス交通事故の加害車両として揶揄したインターネットスラングである[1]類義語として「プリウスアタック」や「コンビニキラー」というスラングが使われることもある[2]

2010年代後半以降問題となった相次ぐ高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違い死傷事故をめぐり、報道される事故車両の多くがプリウスだったことにちなみ、プリウスが暴走して突っ込む様子をミサイル攻撃になぞらえる形でインターネット上で急速に広がった[1]。特に、2019年に発生し高齢ドライバーによる事故が社会問題化する原因の一つとなった池袋暴走事故の加害車両がプリウスだったことや[注 1]、その他の高齢ドライバーによる複数の事故でもプリウスが事故車両だったことが、「プリウスミサイル」というスラングが広まる要因となったと考えられている[6]

検証

「プリウスミサイル」のスラングが広まる以前のデータではあるが、国土交通省による検証ではプリウスの事故率は他のトヨタ車と変わらないことが示されている[7]。また、車種ごとの自動車保険の保険料を算出する基準となる損害保険料率算出機構による「型式別料率クラス」では、「プリウスミサイル」のスラングが広まった以後に決定された2022年の料率クラスでも他の車種と同程度の設定とされており、プリウスが突出して事故を多発させているわけではないとされている[1]

このほか、車両の不具合が暴走事故につながる可能性については先述の池袋暴走事故の際に検討がなされており、販売台数と走行距離の関係、プリウスのブレーキシステムの冗長性などを考慮した結果、少なくとも当該事故の加害車両である2代目プリウスに関しては天文学的なスケールで低い確率となり、現実的にありえないとの結論に至っている[8]

原因

前述したように突出してプリウスが事故を多発させているわけではなく、車両不具合によって暴走事故が起きる確率も天文学的なスケールで低いことがわかっている[6][8]。しかし、現実には「プリウスミサイル」のスラングに代表される「プリウスは危険」という認識が広まった。記者でノンフィクション作家の窪田順生は、以下に述べる複数の要因が重なったことを指摘している[9]

  • そもそもの母数の多さ。2017年時点で累計400万台もの販売台数となっており市中を走行しているところを目撃する回数も多いため、自然と事故や不具合の報告が多くなっている。
  • プリウス特有の操作方法。特に(2代目以降の)シフトレバー周りの仕様が特殊であったことから、高齢者がパニックを起こしやすいのではないかという見方がある。
  • プリウスユーザーの年齢構成。トヨタはプリウスが「60代以上を中心に」支持を得ていると述べており、子育てを終えた夫婦が大型車を手放しプリウスに乗り換えるという流れを中心に高齢者の間で広く普及している。
  • 高齢ドライバーの意識の問題。特に高齢男性の間で自らの運転技術を過信し、運転をやめない傾向がある。

これらの要因により「プリウスに乗った高齢者」の事故が増加してそれが報道され、「プリウス」というビッグブランドの持つ影響力が相まって、「プリウスは危険」という認識が広まっていったと窪田は結論付けている[9]

影響と対策

脚注

関連項目

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