プリッとプリズナー
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| ジャンル | 排泄型脱出アクションパーティーゲーム |
|---|---|
| 対応機種 |
PC(Steam配信) Nintendo Switch 2 Nintendo Switch |
| 開発元 | ピンクル |
| 発売元 | ピンクル |
| プロデューサー | 市村龍太郎 |
| 音楽 | TeddyLoid |
| 美術 | カナヘイ |
| 発売日 | 2025年12月25日 |
『プリッとプリズナー』は、ピンクルより2025年12月25日に発売されたゲームソフト。対応プラットフォームはPC(Steam配信) / Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch[1][2]。
非対称型対戦ゲームである本作は、追跡者役の「ロボット」と脱獄者役の「どうぶつ」に分かれる内容となっており、「うんぴ」と「おぴっこ」[注釈 1]がシステムの中心に据えられていることが大きな特徴である[2]。どうぶつたちは、ロボットの看守たちの追跡をかいくぐりながら、マップからの脱出をめざす[4]。脱出条件はマップによって異なる[4]。
どうぶつが「うんぴ」を排泄すると短時間移動速度が上がるほか、排泄した「うんぴ」はロボットの進路妨害や、ギミック操作に使える[2]。一方、ロボットは「うんぴ」を回収して「うんぴ集積所」に納品することでチーム全員の性能が上がる[2]。また、「おぴっこ」はロボットの不調や一部オブジェクトの故障を誘発させるほか、ほかのどうぶつたちとのコミュニケーションにも使える[2]。
どうぶつたちはそれぞれ性能が異なっており、たとえばシマウマのジブラ・ジョンの場合、おぴっこの排出量が多くて足も速い反面、障害物の多い場所やロボットによる範囲攻撃「スタンガン」に弱いという設定である[4]。また、どうぶつたちには「スキルとは別に、パッシブスキルに相当する「特徴」をもっている[4]。たとえばウサギのうーちんの場合、「スキル」として追尾可能なとび蹴り「ラビットキック」が設定されている一方、「うんぴ」の排泄に必要な「エサ場」の場所を把握できる「特徴」を持っている[4]。一方、ロボットは攻撃を司る「上半身」と移動を司る「下半身」を組み合わせることで性能が変動することに加え、「ガジェット」と「強化パーツ」の設定も可能である[4]。
開発
プロデューサーの市村龍太郎は、非対称型対戦ゲームの中でもよく知られている『Dead by Daylight』(以下:『DbD』)はゲーム性やシステムの完成度が高い一方、操作性も高く、ホラーゲーム故に一般のユーザーには遊びにくいと感じていた[5][2]。そこで、市村はより多くの人が軽い気持ちで楽しめるようにしたいと考え、本作の開発に至った[5][2][6]。
当初は動物とロボットの鬼ごっこを考えたが、『DbD』の要素を少し借りたいと考え、2Dで操作がしやすく、キャラクターが可愛くて、猟奇性も低い作品が良いだろうという考えになった[5]。また、非対称型対戦ゲームの面白さは追跡者側にあり、市村はこのような作品を遊んだときにプレッシャーを感じていた[5]。そこで、捕まっても眠らされる程度の平和な世界観を構築し、追跡者の数も増やせば責任の分散につながると考え、女性や子どもがわいわい楽しめるゲームとして落とし込んだ[5]。開発中、どうぶつ9:ロボット3という割合にしたこともあったが、これではどうぶつ側がすぐ捕まってしまう上、マッチングもしづらいため、最終的にはどぶうぶつ4:ロボット2という割合に落ち着いた[5]。加えて、初心者が遊べるよう、オフラインのキャンペーンモードも搭載された[5]。
どうぶつは、代表的とされるものにくわえ、スマートフォンなどの絵文字に含まれているものが選ばれた[3]。これについて市村は「4Gamer.net」とのインタビューの中で、絵文字のラインナップは全世界に向けて選定されているため、そこを踏まえれば、皆が知っている動物が外れることはないだろうと述べている[3]。
「うんぴ」などの下ネタは、動物らしさの追求から発展して取り入れられており、たとえば「うんぴ」した後にどうぶつの移動速度が上がるのは、市村の飼い猫が糞をした後に喜びのあまり走る様子に由来している[5]。「ロボット」も同様に、彼ららしさを追及する方針が取られた[5]。市村は子どものころに親しんだ合体ロボットの要素を入れたいと考えつつもパーツが多すぎると複雑になってしまうため、上下2か所のパーツ組み換え、ガジェットおよび強化パーツによるカスタマイズにとどめられた[5]。
キャラクターデザインはカナヘイ[注釈 2]が担当している[5]。市村はカナヘイに「上半身と下半身の2パーツで構成してほしいと伝えたところ、あのようなデザインになった」とメディアとのインタビューの中で説明しており、自分の予想以上のかわいさだったと感謝の意を述べている。また、音楽はTeddyLoidが担当した[2]。
本作の開発は市村がピンクルを立ち上げた2023年から始まり、それから約1年で出来たものの、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2への対応に時間がかかった[3]。これにより子どもたちやファミリー層をターゲットに含まれるため、ゲームの内容を理解しやすく、かつ遊びやすくする必要が出てきた[3]。また、当初市村は大規模開発では困難とされてきた「アーリーアクセス版を公開し、そこで得られた意見を基に改善し、製品として世に送り出す」という戦略を取りたいと考えていたが、家庭用ゲーム機、とりわけ開発当時最新機種とされてきたNintendo Switch 2への対応となると、この戦略を使うことはできなかった[3]。