プリムス (自走砲)

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全長 10.21 m[1]
全幅 3.0 m[1]
全高 3.15 m[1]
重量 28.3 t(戦闘重量)[1]
プリムス
基礎データ
全長 10.21 m[1]
全幅 3.0 m[1]
全高 3.15 m[1]
重量 28.3 t(戦闘重量)[1]
乗員数 4名[1]
装甲・武装
主武装 38口径155mm榴弾砲(26発)[1]
副武装 GPMG7.62mm機関銃[1]
機動力
整地速度 50 km/h[1]
エンジン 6V-92TIA ディーゼル[1]
550 hp[1]
行動距離 350 km(路上)[1]
出力重量比 19.43 hp/t[1]
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プリムス英語: Primus)は、シンガポールで開発された自走榴弾砲である[2]。2002年にシンガポール陸軍で制式採用され、54両が導入された[2]SSPH 1(Singapore Self Propelled Howitzer 1)とも呼ばれる[3]

シンガポール軍は1990年代初頭から自走砲の導入を計画したが、検討対象とした既存の自走砲はいずれも軍の要求を満たさなかったため、シンガポール軍の運用にあわせた自走砲を新規開発することが決定された[3]

開発はシンガポールの国防科学技術庁(Defence Science Technology Agency)とSTキネティクス社が担当することとなり、1996年5月から開始された[1][3]。2000年4月に試作車が完成し、その後2,000発に及ぶ射撃を含む2年間の試験を経て、2002年9月にシンガポール陸軍で制式採用された[1][3]

設計

シンガポールの国情にあわせた小型軽量の自走砲であり、同クラスの自走砲としては開発当時世界でも最軽量であった[2][4]。このため、エアバス A400M輸送機での空輸も可能である[3]。乗員は4名で、車長、操縦手、装弾手、装薬手からなる[3]

ベース車体はアメリカ合衆国製のM109 155mm自走榴弾砲のものが流用されているが、ディーゼルエンジンとトランスミッションにはSTキネティクス社製のもの(バイオニクス歩兵戦闘車と同型)が採用されている[1][2]。最大速度は時速50キロメートルで、舗装道路から軟弱地まで走破が可能であり、水深1.1メートルまでであれば準備なしで渡渉が可能[3]

砲塔もSTキネティクス社製で、均質圧延防弾鋼板の全溶接構造である[1][2]。主砲は39口径の155mm榴弾砲で、こちらも独自開発の国産砲にマズルブレーキ排煙器を装着して車載砲としたものであった[1][2]。使用砲弾はNATO基準の155mm砲弾各種に対応しており、射程は旧式のM107榴弾で19km、ERFB-BB弾では30kmで、搭載弾数は26発である(このうち22発が即用弾として砲塔バスル部に保管されている)[1][2]。装填は半自動式で、装弾は自動式だが装薬が手動式となっている[1][2]。発射速度は通常時で毎分最大6発で、緊急用のバースト射撃時には20秒で3発を発射できる[1][2]。また、毎分2発の持続射撃であれば30分間連続して射撃し続けることができる[3]。主砲以外には、7.62mm機関銃1基と3連装の発煙弾発射機2基がある[3]

射撃統制装置はデジタル式で、弾道コンピュータや測位・航法システム、データリンクなどが含まれる[1][2][3]。高度に自動化されており、指揮所から目標が指示されてから60秒以内に射撃が可能とされ、前線での生存性を高めている[2][3]

運用

シンガポール陸軍では2002年9月に制式採用され、54両が導入された[2]。2004年2月に実施された「サンダー・ウォーリア」演習で、制式後初となる実弾射撃を実施した[3]。2024年11月時点で54両が配備中である[5]

国外への輸出は行われていない[6]

脚注

参考文献

関連項目

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