プレイター
From Wikipedia, the free encyclopedia

プレイター(英語: preighter)とは、客室に貨物を積み込むことで一時的に貨物機として使用される旅客機のことである。"preighter"という単語は"passanger"(旅客)と"freighter"(貨物機)のかばん語で、ルフトハンザドイツ航空のCarsten Spohrによって考案された。新型コロナウイルス感染症の拡大に対応する際に使用されるようになった[1]。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以前、世界の航空貨物の半数は旅客便の胴体部分(ベリー)に搭載して輸送されていた。特に大西洋路線ではベリーに搭載される貨物の割合が80%に上っていた[1]。しかし、パンデミックによって多くの旅客便が欠航したことでベリーを用いた貨物輸送力が減少し、貨物専用機だけでは貨物需要に応えることが出来ず、航空貨物の運賃が上昇した[2][3] [4][5]。
旅客機を貨物機に改造することは可能だが、改造作業には時間が掛かり、時には数年を要することもある。一方で、客室に貨物を搭載するだけなら改造不要で迅速に路線に投入できる[6]。 前述したような貨物輸送力の減少に加え、COVID-19対策のためマスクなど嵩張る個人防護具の輸送需要が高まったこともあり、輸送重量より輸送空間が必要となり、欠航により使用されていない旅客機の客室空間を一時的に貨物機積載空間として利用されるようになったものがプレイターである[2]。プレイターは郵便、医薬品、工具など他の貨物の輸送にも用いられるようになった[3][4]。