ヘイ・ブルドッグ

ビートルズのシングル From Wikipedia, the free encyclopedia

ヘイ・ブルドッグ」(Hey Bulldog)は、ビートルズの楽曲である。1969年に発売された10作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『イエロー・サブマリン』に収録された。レノン=マッカートニーの作品で、ポール・マッカートニーの協力のもとで、ジョン・レノンが書いた楽曲[5]。「レディ・マドンナ」のミュージック・ビデオの撮影中にレコーディングされた楽曲で、同作と同じくピアノのリフを主体とした楽曲となっている。

英語名Hey Bulldog
リリース1969年1月13日
ジャンル
概要 「ヘイ・ブルドッグ」, ビートルズの楽曲 ...
ヘイ・ブルドッグ
ビートルズ楽曲
初出アルバム『イエロー・サブマリン
英語名Hey Bulldog
リリース1969年1月13日
録音
ジャンル
時間3分14秒
レーベルアップル・レコード
作詞・作曲レノン=マッカートニー
作曲レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
イエロー・サブマリン 収録曲
オール・トゥゲザー・ナウ
(A-3)
ヘイ・ブルドッグ
(A-4)
イッツ・オール・トゥ・マッチ
(A-5)
ミュージックビデオ
Hey Bulldog - YouTube
閉じる

イギリスやアメリカでは、シングルとして発売されることはなかったが、ヨーロッパではビートルズ解散後の1972年にシングル盤『オール・トゥゲザー・ナウ』のB面曲としてリカットされた。

背景

本作のレコーディングが行われる数日前、マッカートニーは吠え声のような効果音が入ったポール・ジョーンズの楽曲「The Dog Presides」でドラムを担当した。その後のビートルズのレコーディング中に、マッカートニーは唐突に犬の吠える声を真似しだした[6]。本作は当初「Hey Bullfrog」というタイトル[7][5]で作曲され、リハーサルが行なわれていたが、レノンとマッカートニーが犬の吠え声を真似たコーラスを入れることになり、「Hey Bulldog」に改題することとなった[5]

当初映画『イエロー・サブマリン』のプロジェクトについて、メンバーは良く思っていなかった。その後作品を気に入ったことにより意識を改め、制作側から新曲を求められたことから、本作を手早く仕上げることとなった[8]。本作についてレノンは、「良い音のレコードだけど、何の意味もない」と語っている[8]

She Can Talk To Me」と題されたデモ・テイクが存在しており、このテイクは半音階の上昇を模倣したコーラスで構成されている[9]

レノンが書いた元の歌詞では「measured out in news」となっていたが、マッカートニーは誤って「measured out in you」と歌ってしまった。レノンはこれを気に入り、歌詞を変更した[9]

レコーディング

「ヘイ・ブルドッグ」のレコーディングは、1968年2月11日にEMIレコーディング・スタジオのスタジオ3で行なわれ[9]、インドへ出発する前にレコーディングされた最後の楽曲となった[5]。この日は「レディ・マドンナ」のプロモーション・ビデオの撮影が計画されていたため、カメラで撮影されながらのレコーディングとなった[9]

レノンがピアノ、マッカートニーがタンバリンジョージ・ハリスンリズムギターリンゴ・スタードラムという編成でベーシック・トラックが録音され、10テイクで完成となった[10]。トラック2にマッカートニーがベース、ハリスンがファズを効かせたギターで弾いたダブルトラックのメインのリフを録音し、スターはオフビートで叩いたスネアドラムコーラスコーダに追加した[10]。続いてレノンとマッカートニーがスタンドマイクを共有して、レノンの手書きの歌詞を読みながら、メインのボーカル・トラックを作成[10]。なお、マッカートニーは、レノンのボーカル・パート(A)より下のキーで歌っている[9]

レコーディング時の様子はトニー・ブラムウェルによって撮影されていたが、最後のオーバー・ダビング時にはカメラが止められていた[10]。この時にレノンがボーカルのリフレインをダブルトラックで録音したほか、ハリスンのギブソン・SGスタンダードを借りてギターソロを録音したとされている[10]

同日の夜にテープの回転速度を速めたモノラル・ミックスが作成され、アニメ映画用にキング・フィーチャーズ・シンジケート英語版に送られた[10]。10月29日にサウンドトラック・アルバム用にステレオ・ミックスが作成された[10]。なお、イギリスではサウンドトラック・アルバム『イエロー・サブマリン』のモノラル盤が発売されているが、同盤に収録されたのはステレオ・ミックスをモノラル化した音源となっている[10]

リリース・評価

1968年に公開されたビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』では、ビートルズがブルードッグを茶化すシーンで使用されている。しかし、アメリカでの公開時には本作が使用されたシーンはカットされた[10]。その後、ソフト化の際に本作のシーンが復活した[10]

アメリカで1969年1月13日にアップル・レコードから『イエロー・サブマリン』が発売され、「ヘイ・ブルドッグ」は「オール・トゥゲザー・ナウ」と「イッツ・オール・トゥ・マッチ」の間の4曲目に収録された[11]。イギリスではこの4日後に発売された[12]オールミュージックのトム・マギニスは「ポール・マッカートニーの『レディ・マドンナ』と肩を並べるほどの力作」[13]リッチー・アンターバーガー英語版は「レノンの悪趣味な一面も見られるが、素晴らしいビートと軸となるピアノのリフ、そして全体的に素晴らしい演奏で構成されている」[14]と評している。

1999年に本作のレコーディングの様子を撮影した映像を再編集して、本作のプロモーション・フィルムが制作され[15]、2015年に発売された『ザ・ビートルズ 1+』に収録された。また、1999年に発売された『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』には、エコーがかけられ、リード・ボーカルとベースのトラックの定位が変更されたリミックス・バージョンが収録された[10]

2006年に発売された『LOVE』に収録の「レディ・マドンナ」で、本作のギターリフが使用された[16]

ローリング・ストーン』誌が発表した「100 Greatest Beatles Songs」で第81位にランクインした[6]

クレジット

カバー・バージョン

  • 奥田民生 - 1995年に発売されたシングル『悩んで学んで』のカップリング曲として収録[17]
  • ウェス・カー英語版 - 2009年に発売されたEP『The Way The World Looks/Under The Influence EP』に収録[18]

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI