ヘリコバクター属

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ヘリコバクター属
ヘリコバクター属菌の走査型電子顕微鏡
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria
: プロテオバクテリア門
Proteobacteria
: イプシロンプロテオバクテリア綱
Epsilon Proteobacteria
: カンピロバクター目
Campilobacterales
: ヘリコバクター科
Helicobacteraceae
: ヘリコバクター属
Helicobacter
学名
Helicobacter
Goodwinら 1989
下位分類(種)
  • H.アキノニチス
  • H.ピロリ
  • H.ムステラエ

ヘリコバクター属とは、イプシロンプロテオバクテリア綱ヘリコバクター科に属する基準属である。グラム陰性の非芽胞形成嫌気性ないし微好気性らせん菌である。通常ペニシリン等の抗生物質に感受性で、鞭毛を有し、運動性がある[1][2]。基準種はヘリコバクター・ピロリ。名称はらせんの桿菌を意味する。GC比は42から48。元々カンピロバクター属に含まれていたが、1989年にGoodwinらが独立属である事を明らかにした[3]。およそ35の菌種がヘリコバクター属に含まれる[4][5][6]

鳥や哺乳類などの消化器官、肝臓などから発見されている[7]オキシダーゼ陽性、カタラーゼ陽性。ウレアーゼは陽性のものと陰性のものがある。基準種のヘリコバクター・ピロリは尿素を分解して周囲のpHをpH 6 - 7まで上げることで酸性条件下でも生育することができ[8]、最大50%のヒトに感染している[9]

比較ゲノム解析により、ヘリコバクター科が持つ独自のタンパク質が11個同定された。この中で7個はヘリコバクター科の全ての種が持つが、残りの4つはWollinellaでしか認められず、ヘリコバクター属の菌には認められない[10]。また、rpoB遺伝子とrpoC遺伝子[注釈 1]の融合が起きているのもこの科に特徴的な現象である[10][11]

属菌

ヘリコバクター・ピロリ以外にもヘリコバクター属細菌がヒトに感染している事が明らかにされている。一部の菌はヒト以外の動物に対して腫瘍原性を示し、またヒトのクローン病などの疾患とも関連性が指摘されているため、医学・獣医学上の重要性が認識されている[4]

  • H. valdiviensis
  • H. anseris
  • H. mustelae
  • H. pametensis
  • H. brantae
  • H. cholecystus
  • H. cetorum
  • H. acinonychis
  • H. nemestrinae
  • H. pylori
  • H.heilmannii
  • H. felis
  • H. baculiformis
  • H. bizzozeronii
  • H. cynogastricus
  • H. salmonis
  • H. aurati
  • H. mesocricetorum
  • H. ganmani
  • H. rodentium
  • H. pullorum
  • H. canadensis
  • H. equorum
  • H. mastomyrinus
  • H. macacae
  • H. marmotae
  • H. trogontum
  • H. fennelliae
  • H. cinaedi
  • H. bilis
  • H. canis
  • H. hepaticus
  • H. muridarum
  • H. typhlonius

脚注

参考

外部リンク

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