ロイドの執筆活動で最初に発表された著作は『プロイセン王とドイツ女帝の近年の戦争史』である。これは匿名で1766年に発表されたものであり、プロイセンの軍人であり軍事学者のゲオルク・フリードリヒ・フォン・テンペルホーフはフリードリヒ大王の戦略、戦術についての論争を通じてこの著作を評価し、1794年に翻訳してドイツ語版を出版している。軍事思想史においてロイドが発表した重要な著作『軍事的回想』は1781年に発表され、1783年には改訂版を、1783年にはプロイセンで、1785年にはオーストリアで翻訳され、『ロイド将軍による兵術の一般原則についての論考』という題名で広く読まれた。この著作の画期性とはその理論の体系性にある。ロイドは戦争における軍事行動が計算可能であると捉えた上でそれまで技術に過ぎなかった戦争術を科学として確立することを試みた。軍事史家マイケル・ハワードはロイドの軍事思想がフランスの軍事学者アントワーヌ・アンリ・ジョミニの軍事思想に影響を与えたものと軍事思想史において位置づけている。