ホシカイワリ

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ホシカイワリ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: アジ科 Carangidae
: ホシカイワリ属 Turrum
: ホシカイワリ T. fulvoguttatus
学名
Turrum fulvoguttatus
(Forsskål, 1775)
シノニム
  • Carangoides fulvoguttatus
  • Scomber fulvoguttatus
    Forsskål, 1775
  • Caranx fulvoguttatus
    (Forsskål, 1775)
  • Turrum emburyi
    Whitley, 1932
  • Carangoides emburyi
    (Whitley, 1932)
  • Caranx emburyi
    (Whitley, 1932)
  • Ferdauia claeszooni
    Whitley, 1947
和名
ホシカイワリ
英名
Yellowspotted trevally
おおよその生息域

ホシカイワリ(学名:Turrum fulvoguttatus)はアジ科に属し広い生息域をもつ海水魚である。インド太平洋西部の熱帯亜熱帯域に広く分布し、生息域は西は南アフリカから東はオーストラリア日本にまで広がっている。最大で少なくとも尾叉長1.2mに達することが知られている。いくつかの形態学的特徴から、あるいは体側面の特徴的な金色の斑点で他種と区別することができる。普通沿岸域の岩礁サンゴ礁でよくみられるが、時として外洋の水深100m以上の海域でもみられる。肉食魚であり、魚類、頭足類甲殻類などを捕食する。繁殖についてはそれほど研究が進んでいないが、いくつかの調査から、産卵はおそらく夏に集団で行われることが示唆されている。漁業における価値は生息域全域においてあまり高くないが、スポーツフィッシングの対象になり食用魚としても美味とされる。

スズキ目アジ科ホシカイワリ属(Turrum)に属する[1][2]

本種はスウェーデン博物学者ペール・フォルスコール英語版によって、紅海で得られた標本をもとに1775年に初記載された[3]。彼は本種をScomber fulvoguttatus と命名し、サバ属(Scomber )に分類した。これは当時アジ科がまだ創設されていなかったためである。本種ははじめギンガメアジ属(Caranx )に移されたのち、ヨロイアジ属に移された。本種はそののちも何回も独立に再命名されている。最初はGilbert Percy WhitleyによってTurrum emburyi として命名されたが、この学名はのちにギンガメアジ属、ヨロイアジ属に移されている。それから約15年後、Whitleyは本種を再び新しい属に分類し、新しい種小名Ferdauia claeszooni と命名した。しかしこの属名はまもなくヨロイアジ属のシノニムとされた。現在ではCarangoides fulvoguttatus 以外のどの学名も、下位シノニムとして無効とされている[4]。Whitleyが本種を分類した"Turrum"という属名は現在でもオーストラリアでは本種を呼ぶ一般名として使われているが、本種以外の種にも誤って用いられることがある[3]

本種とアンダマンアジマルヒラアジはヨロイアジ属 Carangoides に分類されていたが、魚類研究者の木村清志らの研究により2022年にホシカイワリ属 Turrum に分類された[5]

形態

大型個体では体が長くなり、黒斑をもつようになる

比較的大型の種で少なくとも尾叉長1.2mにまで達し、記録されている最大体重は18kgである。よくみられるのは全長90cmほどの個体である[6]。同属他種より細長く、より円筒形に近い体型をもち、この体型はむしろギンガメアジ属の種と似ている[7]。未成魚ではより楕円形に近い体型をもつが、加齢とともに体が細長くなり、背側の頭部と項部の輪郭線は勾配が急になる[7]背鰭は2つの部分に分かれており、第一背鰭には8本の棘条、第二背鰭には1本の棘条と25本から30本の軟条が存在する。第二背鰭の伸長部の長さは頭部の長さよりも短い。臀鰭には前方に2本の遊離棘条があり、その他1本の棘条とそれに続く21本から26本の軟条がある。腹鰭には1本の棘条と18本から19本の軟条がある[8]側線は前方でゆるやかに湾曲し、曲線部は直線部よりもわずかに長い。側線直線部と曲線部の交点は背鰭の13番目から16番目の軟条の下部にある。側線曲線部には80から88の鱗が、直線部には12から17の鱗と26から31の稜鱗アジ亜科に特有の鱗)がある[8]。胸部の腹鰭始点までの部分は鱗が無く、この鱗の無い領域は体上部へ胸鰭基部のあたりまで広がっている。ただ、幅の狭い鱗の帯が存在するために、胸鰭基部の鱗の無い領域が孤立している個体もいる。成魚では口裂は眼の直下にある。両顎には絨毛状歯からなる複数の歯列がある。鰓篩数は22から27で、椎骨数は24である[7]

若い個体は体全体が銀色で、側線上部に少数の金色の斑点がある。加齢とともに体の上部はより光沢を帯びた青緑色になる。成魚では金色から黄銅色の斑点が体中央より上部に多数存在し、また不規則な、不明瞭な暗い斑点が3つから4つ体側面に現れる。体側にやはり不明瞭な暗い横帯が存在することもある[4][9]。ふつう鰓蓋に目立たない暗い斑がみられる。背鰭と臀鰭は暗い黄色で、臀鰭の先端と末端は白青色になる。胸鰭と尾鰭はオリーブ色から黄色で、端では暗い色になる。腹鰭は白青色である[7]

分布

西オーストラリアシャーク湾で釣られた個体

インド太平洋熱帯亜熱帯域に広く分布する[10]。生息域は東は南アフリカから北へ紅海やインドへ広がる。東南アジアインドネシアにも生息する。そこからさらに南のオーストラリア北部、北の台湾日本、東のパラオトンガニューカレドニアでもみられる[6]

日本においては南日本の太平洋岸や琉球列島でみられる[9]

主に沿岸域のラグーン岩礁サンゴ礁でみられるが、外洋の島嶼の周りの海草藻場[11]、水深100mほどの海底にできた砂堆でもみられる。低塩濃度に対する耐性は低いためエスチュアリーに入ることはない[12]

生態

人間との関係

出典

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