ボアスピアソード
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ボアスピアソードは神聖ローマ帝国にて使用された。狩りを愛好していたマクシミリアン1世によって考案されたとされている[注 3]。
槍のような特異な形状をした刀身を持つ刺突専用の剣であり、馬上の貴族が逆手に持ってイノシシに対して振り下ろして使用した。膨らんだ切っ先が目を引く特徴であるが、それ以外の部分ではエストックと共通した形状を持つ。
貴族のスポーツハンティングにおいて、剣を用いて獲物を仕留めることは槍を用いるよりも高い価値があり、また公正で貴族的であるとみなされていた[注 4]。槍の代わりにこの槍のような剣を作り出したのも、当時のこうした風潮と無関係ではないだろう。
この剣は15世紀後半に成立したが[注 5]、オーストリアやドイツ以外では普及せず、16世紀の半ばまでには使用されなくなった[注 6]。このため、現存しているボアスピアソードはあまり多くない。
狩猟用武器としては普及しなかったボアスピアソードだが、その特異な形状のためか、画家には好んで描かれることが多かった。例えばハンス・ブルクマイアーの連作版画『マクシミリアン1世の凱旋』の中には、この剣を持った貴族たちが描かれている。

