ボストン大学クエストロム経営大学院
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ラフィック・B・ハリリ・ビル | |
| 旧称 |
経営管理カレッジ (1913年 - 1973年) 経営学部 (1974年 - 2014年) |
|---|---|
| モットー | 世界に価値を創造する |
| 種別 | 私立のビジネススクール |
| 設立年 | 1913年; 109年前 |
| 創立者 | エベレット・W・ロード |
| 上位機関 | ボストン大学 |
| 学部長 | Susan Fournier |
教員数 | 255 |
| 学生総数 | 2,629 |
| 学部生 | 1,748 |
| 大学院生 | 881 |
| 所在地 |
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン |
| キャンパス | 都市型 |
| スクールカラー | 赤 |
| 公式サイト |
bu |
クエストロム経営大学院(英語: BU Questrom School of Business)は、ボストン大学に属する、ボストンに拠点を置く私立のビジネススクールである。
1913年に設立され、かつては経営管理カレッジ(College of Business Administration, CBA)として知られていた。1974年に経営学部(School of Management, SMG)に改称され、2015年に現在の名称となった。
本校は、ダートマス大学タック経営大学院とハーバード・ビジネス・スクールに次いで、ニューイングランドで3番目に古いビジネススクールである。
クエストロム経営大学院は、経営学士、経営学修士(MBA)(フルタイムおよびパートタイム・プログラム)、数理ファイナンス理学修士、経営学研究理学修士、エグゼクティブ・エデュケーション・プログラム、そして2つの博士課程を提供している。
学部プログラムおよび大学院プログラムの双方で、ボストン大学の他の学部・研究科との複数学位取得が可能である。
クエストロム経営大学院には、約250名の常勤教員と、約200名の非常勤教員、ティーチングフェロー、および現役の研究助手が在籍している。[1]
2015年3月、名称が経営学部(School of Management)から現在のクエストロム経営大学院(Questrom School of Business)に変更された。この名称は、卒業生であり、ニーマン・マーカス、メイシーズ、J.C.ペニーなどでCEOを務めたアレン・クエストロム氏にちなんで命名されたもので、彼は妻のケリ氏とともにボストン大学に5000万ドルを寄付している。[2][3]
学部課程 (Undergraduate Program)
学部課程では、経営学理学士(Bachelor of Science in Business Administration, BSBA)を提供している。このプログラムは、1年次からの基礎教育に加え、3年次に課される「クロスファンクショナル・コア(The Cross-Functional Core、通称:CORE)」が最大の特徴である。学生はチームを組み、マーケティング、オペレーション、ファイナンス、情報システムの知識を統合して、現実的なビジネスプランを構築する。[4]
学生は以下の11の専門分野から専攻(Concentrations)を選択する:
- 会計学、ビジネス・アナリティクス、ビジネス法、ファイナンス、一般経営、情報システム、イノベーションとアントレプレナーシップ、国際経営、マーケティング、オペレーションおよびテクノロジー・マネジメント、組織行動学。
また、専攻とは別に、ヘルスケア、不動産、ソーシャル・インパクトといった特定の業界に焦点を当てた「業界特化型レンズ(Industry Lenses)」を組み合わせて学習することが可能である。[5]
大学院課程 (Graduate Programs)
MBAプログラム
クエストロムでは、学習スタイルやキャリア目標に応じた4つの主要なMBAプログラムを提供している。
| プログラム | 形式 | 特徴・対象 |
|---|---|---|
| フルタイムMBA (Full-Time) | 対面(ボストン) | 2年間の全日制。夏期インターンシップが組み込まれており、キャリアチェンジを目指す層に最適。11の専攻が選択可能。[6] |
| パートタイム・フレックスMBA (Part-Time Flex) | 対面・オンライン選択制 | 働きながら学ぶ専門職向け。最短2年、最長6年で学位取得が可能。対面授業とオンラインを組み合わせる柔軟性を持つ。[7] |
| オンラインMBA (Online) | 100% オンライン | コストパフォーマンスを重視したグローバル向け学位。従来の科目別学習ではなく、6つの「統合モジュール」形式でリーダーシップを学ぶ。[8] |
| 共同学位プログラム (Dual Degrees) | 学部間連携 | MBAと同時に、法学(JD)、医学(MD)、公衆衛生(MPH)、国際関係(MA)、工学(MS)などの専門学位を同時取得する。[9] |
| 発表元 | 順位 | 年度 |
|---|---|---|
| QS Global MBA Ranking | 36位 | 2026年[10] |
| フィナンシャル・タイムズ (FT) Global MBA Ranking | 74位 | 2025年[11] |
| ブルームバーグ・ビジネスウィーク (BWg) | 46位 (タイ) | 2025-2026年[12] |
| フォーブス Best Business Schools | 39位 | 2025年[13] |
| U.S. News & World Report (USNWRg) | 46位 (タイ) | 2026年[14] |
理学修士 (MS) プログラム
特定の専門スキルに特化した1年〜1.5年の修士課程である。
- AIビジネス理学修士 (Online MS in AI in Business):AIの戦略的・技術的活用。
- ビジネス・アナリティクス理学修士 (MS in Business Analytics)
- ファイナンス理学修士 (MS in Finance)
- マネジメント理学修士 (MS in Management)
- 数理ファイナンス&フィナンシャル・テクノロジー理学修士 (MS in Mathematical Finance & Financial Technology)
博士課程 (Ph.D. Program)
博士課程は、ビジネスの諸分野における高度な研究者および教育者の育成を目的としている。以下の2つの主要な学位の下で、詳細な専門研究を行う。[15]
- Ph.D. in Management:会計学、ファイナンス、情報システム、マーケティング、組織行動学、方針・戦略、オペレーションおよびテクノロジー・マネジメントの各分野。
- Ph.D. in Mathematical Finance:数理モデル、統計学、金融工学を駆使した専門研究。
入学審査と出願要件
クエストロム経営大学院の入学審査では、学力、職務経験、リーダーシップの潜在能力が総合的に評価される。2026年入学向けの主な要件は以下の通りである。[16]
学位要件
原則として、認定された4年制大学の学士号(またはそれに相当する学位)を保持している必要がある。インドなどの3年制学位であっても、米国の4年制学位に相当すると判断される場合は出願資格が認められる。
英語能力試験と免除規定
留学生はTOEFL、IELTS、PTE、またはDuolingoのスコア提出が求められる。推奨される最低スコアは以下の通り:
- TOEFL iBT: 90点(PBTは600点)
- IELTS: 各バンド 6.5以上
- Duolingo: 120点以上
免除規定(Waiver): 以下の条件を満たす志願者は、英語試験の提出が自動的に免除される:
- 全ての授業が英語で行われる学士課程または修士課程を2年以上修了している(要証明書)。
- 米国において、学士号取得後にフルタイムで2年以上の勤務経験がある。
※これらに該当しない場合でも、個別に英語能力を証明する書面を提出することで免除を申請できる場合がある。
GMAT/GRE スコアとその免除
フルタイムMBAプログラムでは、一定の基準を満たす志願者に対してGMAT/GREの免除(Waiver)申請を認めている。免除の対象となる主な条件は以下の通り:
- 修士号以上の学位(JD、MD、PhDなど)を保持している。
- 公認会計士(CPA)や証券アナリスト(CFA)などの専門資格を保持している。
- 定量的(Quantitative)な分野(数学、物理学、工学、ビジネスなど)を専攻していた。
- 定量的でない分野の専攻であっても、GPAが3.1以上(4.0スケール)である。
ただし、免除を認められた場合でも、入学審査委員会が評価のためにスコア提出を後から求めることがある。また、奨学金の選考においては、競争力のあるスコアを提出した志願者がより有利に考慮される傾向にある。[17]
職務経験
MBAプログラムへの志願者は、卒業後のフルタイムでの職務経験が重視される。特にフルタイムMBAでは、リーダーシップやチームでの貢献能力を示すエッセイや履歴書の提出が必要となる。
エグゼクティブ教育プログラム
クエストロム経営大学院は、いくつかのエグゼクティブ教育プログラムやセミナーを提供しているほか、18か月間のエグゼクティブMBAプログラムも提供している。このプログラムは、隔週の金曜日から土曜日にかけて開講され、離職することなくMBAを取得し、マネジメントスキルを構築したい専門職に機会を与えている。
エグゼクティブ・リーダーシップ・センターでは、1日から数週間にわたる、自由参加型(公開登録制)のセミナーや、個々のニーズに合わせて設計されたカスタムデザインマネジメントセミナーを提供している。
海外選択科目としての国際フィールド・セミナー
クエストロム経営大学院は、3単位の短期的な国際実地研修セミナーを通じた、いくつかの留学機会を提供している。
- イノベーション・エコシステム・フィールドセミナー:イスラエルのテクノロジー・イノベーションに焦点を当て、テルアビブとエルサレムでの企業訪問に加え、マサダや死海への文化訪問も行う。
- インド・フィールドセミナー:新興経済のダイナミクスと交差するヘルス・セクターのグローバルな力学を探求する。
- ラテンアメリカ・フィールドセミナー:チリとアルゼンチンを訪れ、環境の持続可能性、企業の社会的責任(CSR)、トリプル・ボトムラインに関連する「社会におけるビジネスの役割」に焦点を当てる。
- ヨーロッパ・フィールドセミナー:ベルギー、フランス、オランダ、ハンガリーを巡り、マクロ経済政策、欧州統合、ファイナンス、国際貿易、ビジネス文化といったトピックを扱う。
- アジア・フィールドセミナー:中国の経済発展に焦点を当てる。
ラフィック・B・ハリリ・ビル
クエストロム経営大学院は、コモンウェルス・アベニュー595番地にあるラフィック・B・ハリリ・ビルに入居している。
この建物は1996年10月に開館し、40室以上の教室、375席の講義ホール、5つのコンピューター・ラボ、およびフレデリック・S・パーディー経営図書館を収容している。建物全体で無線LAN接続が提供されているほか、4,000か所の有線データポートを備えている。
ハリリ・ビルの2階には、ブレッドウィナーズ・デリ(Breadwinners Deli)と有線ネットワーク接続が可能なスターバックスが設けられている。また、ハリリ・ビルには、クエストロムの学部生および大学院生専用のチーム・ルームが19室あり、チームミーティングに使用可能である。これらの部屋の予約はオンラインで行われる。[18]
この建物は、ボストン大学の評議員であった故ラフィック・B・ハリリ元レバノン首相にちなんで命名されている。ハリリ氏の2人の息子がBUに通っていたこと、また、ハリリ氏の慈善財団がこの新棟の建設のために寄付を行ったことが、命名の背景にある。
著名な卒業生
- キース・B・アレクサンダー:アメリカ国家安全保障局(National Security Agency)長官
- ノーマン・バロン:マーシャルズ百貨店(Marshalls Department Store)創業者
- ジェイ・キャッシュマン:Jay Cashman, Inc.CEO
- ミラード・ドレクスラー:元J.Crew会長兼CEO
- ジム・ブレット:J.Crew CEO
- ジェラルド・G・フィッシュマン:アナログ・デバイセズ(Analog Devices)CEO
- ミーラ・ガンジー:The Giving Back Foundation創業者兼CEO
- ジェームズ・F・ジェフリー:アメリカ合衆国国務省(U.S. Department of State)大使
- ヴィンセント・ラルッソ:俳優
- ピーター・J・レヴィーン:アンドリーセン・ホロウィッツゼネラル・パートナー
- トム・マリョッツィ:『カートーク』(Car Talk)ホスト
- ドン・マクグラス:BancWest Corp CEO、バンク・オブ・ザ・ウェスト会長兼CEO
- ダーク・マイヤー:アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices)社長兼CEO
- フレデリック・S・パーディー:元ランド研究所(RAND Corporation)研究員、不動産投資家、慈善家[19]
- ジョン・パーキンス:著作家(『エコノミック・ヒットマン 告白』Confessions of an Economic Hit Man)
- クリスティーン・プーン:元ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)バイス・チェアマン
- アレン・クエストロム:J.C.ペニー元会長兼CEO、クエストロム経営大学院名の由来となった人物
- エリザベス・H・ロバーツ:ロードアイランド州副知事
- アルフレッド・サント:元マルタ共和国首相
- アイディン・センクト:Felicis Ventures創業者兼マネージング・パートナー
- アナリト・シン:Max Group創業者兼名誉会長
- ジョン・F・スミス・ジュニア:元ゼネラル・モーターズ(General Motors)会長兼CEO
- ジョン・スベンソン:The Abbey Group共同創業者、ボストン・セルティックス共同オーナー
- トム・スクタック:Amazon.com CFO
- エドワード・ザンダー:モトローラ(Motorola)会長兼CEO