マカバイ記
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正典論
概要
『マカバイ記第一』(『マカバイ記上』)
『第一』(『上』)は、アレクサンドロス3世の東征からハスモン朝による支配が確立されるまでの期間の歴史を、マカバイ戦争を中心に記述したものである。この記述の中で、異邦人によって汚されたエルサレム神殿が再浄化された出来事が、ハヌカ祭の起源であると説明されている。
『マカバイ記第二』(『マカバイ記下』)
『第二』(『下』)は、エジプトのユダヤ人に対してハヌカ祭を祝うように勧める書簡から始まる。その内容は、ユダヤ人に対する迫害と、それに対抗する宗教的な熱意、そしてユダ・マカバイの活躍を中心に展開する。
『マカバイ記第三』
『第三』は、内容的にマカバイ戦争とは直接的な関連を持たない。プトレマイオス朝エジプトを舞台とし、エルサレム神殿への立ち入りを拒否されたことに憤慨した王が、アレクサンドリアのユダヤ人を集めて虐殺しようとする事件が描かれる。しかし、神の力によってユダヤ人たちは救われるという物語である。
『マカバイ記第四』
『第四』は、歴史書というよりもむしろ思想書としての性質を持つ。その内容は、理性と感情の問題が哲学的に考察されるものであり、その議論の中で、マカバイ記2に登場する殉教者たちが例として引き合いに出されている。なお、かつてマカバイ記4の著者がフラウィウス・ヨセフスであるという説が存在したため、16世紀に印刷されたラテン語のヨセフス全集には、マカバイ記4が『殉教物語』という名義で収録されていたことがある[3]。