マサム男爵

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マサム男爵(英:Baron Masham)は、イギリスの男爵貴族。有史以来3度にわたり創設されており、1期はグレートブリテン貴族として、2期及び3期は連合王国貴族としての叙爵である。

現存する3期は、スウィントン伯爵の従属爵位としてカンリフ=リスター家が保持する。1期目の前身となった準男爵の歴史についても触れる。

マサム家(第1期)

初代マサム男爵夫人アビゲイル(1670?-1734)

マサム家は16世紀後半にまでその歴史を遡ることができる旧家である。マサム家の祖サー・ウィリアム・マサム英語版(1592?-1656?)エセックス選出の第一護国卿議会議員として活動し、1621年に(エセックス州ハイレヴァーの)準男爵(Baronet, of High Lever in the County of Essex)に叙せられた[1][2]。その後準男爵位は順当に初代準男爵の系統で継承されていった。

3代準男爵フランシス(1646?-1723)ののちは彼の八男サミュエルが準男爵位を相続した。

4代準男爵サミュエル(1679?-1758)が廷臣であった時期、イギリスはアン女王戦争及びスペイン継承戦争を続けていた。後年、その講和条約であるユトレヒト条約を批准する際に大蔵卿ロバート・ハーレーが議会通過のため、女王に12人の議員の新規叙爵を求めた[3][4]アンはハーレーの要求を認めたものの、サミュエルの叙爵のみは最後まで渋っていたが、とうとう折れて1712年にグレートブリテン貴族としてオーツのマサム男爵(Baron Masham of Otes)に叙している[註釈 1][4][5]。しかし、彼の息子サミュエル(1712–1776)には子がなかったため、この爵位はわずか2代にして準男爵位とともに廃絶した[2][4]

カンリフ=リスター家(第2期)

初代マサム男爵(第2期)サミュエル・リスター。産業革命期の実業家。
リスター家の織物工場

繊維業で財を成した産業革命期の実業家サミュエル・リスター(1815–1906)1891年連合王国貴族としてヨーク州スウィントンにおけるマサム男爵(Baron Masham of Swinton in the County of York)に叙された[6][7]。彼は1888年にスウィントンパーク英語版に地所を購入しており[7]、同地に程近いヨーク州マサムが爵位名として採用されたという[8]

初代男爵ののちは彼の長男サミュエルが爵位を襲った。2代男爵サミュエルは父同様にヨークシャー地方の実業家として活動した。彼は生涯未婚であったため、爵位は弟のジョンが承継した[9]

しかし第3代男爵ジョン(1867–1924) にも子供がいなかったため、結局この男爵位も1924年に廃絶している。

カンリフ=リスター家(第3期)

航空相や植民地相を歴任した保守党の政治家フィリップ・ロイド=グレアム英語版(1884-1972)は、1935年にヨーク州マサムのスウィントン子爵(Viscount Swinton, of Masham in the County of York)に叙された[10][11]。彼はカンリフ=リスター家の娘メアリー[註釈 2]と結婚して同家の所領と財産を相続した際に、「カンリフ=リスター」姓に改姓している。その後、彼は1955年連合王国貴族としてスウィントン伯爵(Earl of Swinton)と併せて、3期目となるヨーク州エリントンのマサム男爵(Baron Masham, of Ellington in the County of York)に叙位されている[11][12]。以降、カンリフ=リスター家によりスウィントン伯爵位の従属爵位として存続している[11]

一覧

脚注

関連項目

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