マダラエイ

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マダラエイ
マダラエイ Taeniurops meyeni
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: トビエイ目 Myliobatiformes
: アカエイ科 Dasyatidae
: マダラエイ属 Taeniurops
: マダラエイ T. meyeni
学名
Taeniurops meyeni
(Müller & Henle, 1841)[1][2]
シノニム[2]
  • Taeniura meyeni Müller & Henle, 1841
  • Taeniura melanospilos Bleeker, 1853
  • Taeniura mortoni Macleay, 1883
和名
マダラエイ[3]
英名
Black-blotched stingray[1][2]
Blotched fantail ray[1][2]
Fantail stingray[1][2]
Giant reef ray[1][2]
Round ribbontail ray[1][2]
Speckled stingray[1][2]
分布域

マダラエイ (Taeniurops meyeni) は、アカエイ科に分類されるエイ

太平洋インド洋熱帯-亜熱帯域に分布する。沿岸のラグーン河口・岩礁などの深度20-60 mに生息する。体盤は幅1.8 mに達して分厚く、背面は小さい突起で覆われる。尾は短く、幅広い臀鰭を持つ。背面には白黒の斑点があり、尾は黒い。

夜行性で、群れを作ることもある。活発な捕食者で、貝類甲殻類・小魚を捕食する。他のアカエイ類のように無胎盤性胎生。産仔数はおよそ7。攻撃的ではないが、刺激されると尾の毒針を振り回すことがあり、死亡例もある。ダイビングや釣りなどで人気がある。繁殖力が低く、混獲や生息地破壊の影響を受けている。

A stingray swimming over coral rubble and sand
サンゴ礁近くの砂底でよく見られる。

インド洋、西太平洋ペルシャ湾[2]

インド洋ではクワズール・ナタール州から紅海インド東南アジアマダガスカルマスカリン諸島など。太平洋では南日本韓国オーストラリアロード・ハウ島でも見られる[4]。東太平洋ではココス諸島ガラパゴス諸島からしか報告例がないが、分布域が中央アメリカ本土に達している可能性もある[2]

形態

Overhead view of a stingray on reef, showing its nearly circular shape
丸く分厚い体盤、白黒の斑が特徴。

体盤は丸くて分厚く、長さより幅のほうが広い。眼の後方には、眼より大きな噴水孔がある。鼻褶は短くて幅広く、後縁は細かく縁取られる。口は幅広くて弧を描き、口角にはわずかに溝がある。口底には7個の乳頭突起が並び、最も外側の1対は小さく、他から離れる[4]。歯列数は、上顎で37–46・下顎で39–45[5]。歯は小さく、歯冠を横切る深い溝がある。密に敷き詰められており、平たい表面を構成している[6]

腹鰭は小さく短い[4]。尾は比較的短く、体盤幅を超えない。上面には1本(稀に2本)の鋸歯状の棘がある。尾の付け根は幅広いが、棘より後方は急速に細くなる。臀鰭は尾の先端まで続く [4]。体盤と尾の背面は、疎らで細かい棘で一様に覆われる。全長46 cmを超えた頃から、正中線上に鋭い突起の列が発達し始める。成体ではさらにその横に1列ずつ突起が発達し、合計3列となる[6]

背面は茶-紫のかった灰色、体盤縁には白い筋や斑点がある。棘より後ろの尾は黒い。腹面は乳白色で、縁は黒く、斑点がある。幼体は成体より体色が明瞭である[6][7]。かなり大きなエイであり、体幅1.8 m・全長3.3 m・体重150 kgに達する[8]

分類

1841年、ドイツの生物学者ヨハネス・ペーター・ミュラーヤーコプ・ヘンレモーリシャス産の2個体のシンタイプを用いて、Systematische Beschreibung der Plagiostomen の中で記載した。

Potamotrygonidae科とする説もあった[1]

オーストラリアでは他種とともに'bull ray'と呼ばれることもある[9]

生態

Side view of a stingray resting on a patch of sand beneath a coral ledge
日中は休息する。

底生である。1 - 500メートルの水深に生息するが、通常は水深20 - 60メートルの水深に生息する[2]ラグーンや岩礁近くの砂礫底を好み、河口に進入することもある[10][6]夜行性で、日中は洞窟や岩棚の下で休息している[7]。群れを作ることもある。他の大型エイのように、アジスギなどの魚を引き連れていることがよくある[10]。餌は底生の貝類甲殻類小魚などである[7]。摂餌時は、体盤の縁を砂に押し付け、噴水孔から吸い込んだ水を口から吹き出すことで砂を掘る[11]。天敵はサメイルカなど[8]。危険が迫ると尾を振り上げて棘を前方に向け、前後に波打たせることで威嚇する[7]寄生虫としては、単生類Dasybatotrema spinosum [12]Dendromonocotyle pipinna [13]Neoentobdella garneriN. taiwanensis,[14]線虫Echinocephalus overstreeti などが知られる[15]

生活史はよく分かっていない。他のアカエイ類と同じように無胎盤性胎生で、胎児は初期には卵黄、後期には母体から分泌される"子宮乳"によって育つ[8]ラニーニャ現象の後のココス諸島では、繁殖のための数百匹の群れが観察される。この時には1匹の雌を多数の雄が追いかける[11]。産仔数は7以下。出生時の体盤幅は33 - 35センチメートル[1]。南アフリカ沖では、夏に出産が行われる[16]。メスは生後15年で成熟する[1]

人との関わり

脚注

関連項目

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