マドセン・セッター
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マドセン・セッターは、1950年代末にデンマークで開発された汎用機関銃で、1960年から生産が開始された[1][2]。設計はマドセン機関銃で名高いDISA(ダンスク・インデュストリー・シンディカットAS)である[3]。設計はドイツ製銃器の影響を受けており、機関部はラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃、リコイルシステムと給弾機構はグロスフスMG42機関銃、閉鎖機構はワルサーGew43半自動小銃の影響がみられた[2][注釈 1]。機関部をスチール板のプレス加工で製造するなど、生産性と軽量化を考慮した設計であったが、軽量化ゆえに耐久性には疑問も呈されている[1]。
作動方式はガス圧作動方式で、閉鎖機構はリーフ・ロッキング方式である[1]。ガスレギュレーターは射撃環境に応じて3段階に調節が可能だったほか、連射速度の調節機能も有していた[1][3]。使用弾薬は7.62x51mm弾もしくは.30-06弾を採用しており、給弾はベルトリンク方式である[1][3]。
運用
注目すべき特徴もあったものの、DISAは第二次世界大戦中のドイツ軍によるデンマーク占領のためブランクがあったこと、また同時期の西側製汎用機関銃にはFN MAGとラインメタル MG3という優秀作があり、これらと競合してしまったことから、生産数は11,500丁に留まった[1][2][3]。主な運用者はインドネシア陸軍で、.30-06弾モデルが使用された[2][3][4]。
なお、銃本体の性能は競合機種に及ばなかったが、本銃の銃架は軽量で展開が容易であり、射撃安定性も高いという非常に優れた設計であった[3]。その後DISAは銃本体の製造を止め、FN MAGやラインメタル MG3など機関銃用の銃架製造に事業を集中していった[3]。
派生型
本銃の派生型として、使用弾薬を12.7x99mm弾とした重機関銃型が試作されている[5]。汎用機関銃の設計をそのままに大型化したもので、重機関銃としては軽量である点が一定の評価を得たものの、量産には至らなかった[5]。