マナド語
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マナド語(インドネシア語: Bahasa Manado)は、インドネシアの北スラウェシ州の州都マナドおよびその周辺地域で話されているクレオール言語である。現地での名称は bahasa Manado(バハサ・マナド)であり、この言語を話す主要民族にちなみ、ミナハサ・マレー語(Minahasa Malay)と呼ばれることもある[2]。マナド・マレー語は主として口頭で用いられているため、標準化された正書法は存在しない。
マナド・マレー語は標準マレー語とは語彙や文法的特徴にいくつもの相違がある。特に、ポルトガル語、オランダ語、スペイン語、さらにテルナテ語などからの借用語が多い点が特徴的である。また、一人称単数代名詞として kita を用いる点も挙げられる。この語は標準マレー語では一人称の包括的複数(「われわれ」)として使われる語である。マナド・マレー語は北マルク・マレー語(テルナテ・マレー語)に由来しており、多数のテルナテ語由来語彙が存在することからもその系譜が裏付けられる[3]。例えば、二人称単数代名詞 ngana(「あなた」)と二人称複数代名詞 ngoni(「あなたがた」)は北マルク・マレー語に由来する語である[4]。
さらに、マナド・マレー語は周辺地域の先住諸言語を置き換えるように拡大してきたと指摘されている[5]。