マビノギオン
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「マビノギオン」という表記は1765年のWilliam Owen PugheのCambrian Registerにおける『The Mabinogion, or Juvenile Amusements, being Ancient Welsh Romances(マビノギオン、もしくは古代ウェールズのロマンスによる少年少女の娯楽)』が初出である。
その後、シャーロット・ゲストによりマビノギ四枝を含む2冊の写本から訳出された散文集のタイトルに採用され、その後も同書の題名として定着するに至った。だがマビノギオンという記述は、たしかに写本中のマビノギ四枝の最初の話の末尾に登場するが、いまでは写字生のミスで、本来は「マビノギ」とするべきであったという見方が一般的である。現に、残りの3つの話ではすべてマビノギと表記されている。
マビノギはマビノギ四枝のみを指す言葉であり、古来の伝統に由来する言葉だと推測される、というのが現時点での正確な意見である。マビノギ四枝はすべて “thus ends this branch of the Mabinogi”(これでマビノギのこの枝はおしまい)という定型句で終わっており、これが「マビノギ四枝」の名前の由来となっている。
マビノギという言葉自体については、ウェールズ語で少年を意味するmabと関連していることは確かであるが、正確な意味はよく分かっていない。しかしながら、エリック・P・ハンプは、マビノギの語源はケルトの神Maponos(神聖なる子)で、Maponosにちなむものを元々マビノギと呼んでいたという見方を提案した。