マリオパーティ

1998年に発売されたNINTENDO 64用ゲームソフト From Wikipedia, the free encyclopedia

マリオパーティ』(: Mario Party)は、任天堂1998年12月18日NINTENDO 64用に発売したゲームソフトである。発売は任天堂が担当だが、開発は『ボンバーマン』シリーズや『桃太郎電鉄』シリーズを手掛けるハドソンとハドソンのゲームを開発協力として多く手掛けてきたシーエイプロダクションが担当している。略称は「マリパ1」。「初代」と呼ばれることもある。CMのナレーションは真地勇志が担当した。1999年2月8日にはアメリカで、1999年3月19日にはヨーロッパでも発売された[2][3]

概要 ジャンル, 対応機種 ...
マリオパーティ
Mario Party
ジャンル パーティーゲーム
対応機種 NINTENDO 64
Nintendo SwitchNINTENDO 64 Nintendo Classics
開発元 ハドソン
シーエイプロダクション
発売元 任天堂
プロデューサー
  • 波多野信治
  • 中本伸一
ディレクター 菊池賢次
音楽 光田康典
シリーズ マリオパーティシリーズ
人数 1 - 4人
発売日 日本の旗 1998年12月18日[1]
アメリカ合衆国の旗 1999年2月8日[2]
欧州連合の旗 1999年3月19日[3]
NINTENDO 64 Nintendo Classics
2022年11月2日[4][5][6][7]
売上本数 世界 270万本(2022年末時点)[8]
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ストーリー

「誰が1番のスーパースターか」を巡って大騒ぎをしていたマリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、ワリオ、ドンキーの6人は、キノピオの提案でキノコ村を舞台に8つのマップを冒険しながら戦う。

概要

マリオパーティシリーズの第1作である本作は、スゴロク式のボードマップとミニゲームが合体した内容であり、最大4人で遊べる。また、本作においてシリーズに共通している下記のシステムが作られた。

  • 「サイコロブロック」をたたき出た目だけ進行方向に従ってマスを進む。なお、サイコロブロックの出る目は通常1〜10の間。
  • 止まったマスに応じてイベントが発生する。
  • プレイヤー全員が止まったマスの色により、ターンの最後に始まるミニゲームの種類が決まる。
  • マップ上にテレサ等、通過すると発生するイベントがある。(ただし本作ではアイテムにてこれらのキャラを出現させないこともできる。)
  • マップ上のスターの場所に行き、貯まったコインでスターと交換する。

一方で、「移動中にアイテムを購入する」「移動する前にアイテムを使用する」と言った、ボードマップ上でアイテムを使うというシステムはまだ無く、アイテムはキノコショップで売っている物をボードマップ内で集めたコインで買う方式が取られていた。その他、マップ上でクッパと遭遇するとクッパイベントが発生したり、スタート地点にノコノコがいて通過時にコインが貰えるなどといった、今作だけのルールもある。他にミニゲームをクリアしながらゴールを目指す1人用ゲーム「ミニゲームアイランド」や、スター獲得のルールがなくひたすらミニゲームで戦い、集めたコインの数を競う「ミニゲームスタジアム」もある。

ゲームモード

はじめに「キノコむら」でプレイするゲームを選択する。以下の施設から行きたい場所を選ぶ。

ワープドカン
1人〜4人でボードゲームをプレイできる。ルールの説明も見ることができる。
ミニゲームハウス
ボードゲームでプレイしたことのあるミニゲームを、コインを払って購入できる。購入したミニゲームはここで自由にプレイができる。また、集めたコイン数を競うボードゲーム「ミニゲームスタジアム」もプレイできる。
ミニゲームアイランド
イカダを選ぶと行くことができる、1人用のモード。指定された条件でミニゲームをクリアしていき、ゴールを目指す。
キノコショップ
コインを払っていろいろなアイテムを購入できる。アイテムについては後述。
キノコバンク
これまで集めたスター・コイン・アイテムが保管されている銀行。ボードゲームで使われるアイテムは、ここで使用するかしないかの設定ができる。スターを100個集めるとスターがクッパに奪われるが、初回こそクッパの張り紙を確認→キノコ村に戻るのみだが、それ以降は左側のキノスターは通常通りアイテムの変更などは可能で、この時に向かって右のキノスターに話しかけるとレアな台詞を聞ける。
オプションハウス
ステレオ・モノラルの切り替えやBGMの試聴などができる。

ボードゲーム

キノコむらの「ワープドカン」を選ぶとボードゲームをプレイすることができる。ワープドカン内で「参加人数」「使用するキャラ」「COMプレイヤーの強さ」「プレイするボードマップ」「ターン数(20・35・50のいずれか)」を設定する。ボードマップに着くとノコノコからガイドを受けて、全員でサイコロブロックを叩き出た目の大きい順でターンの順番を決める。その後、ノコノコから10コインをもらいスターの位置を確認してからゲームスタートとなる。

ゲームの流れ

4人のプレイヤーが順番に1 - 10の目が出る「サイコロブロック」を叩き、出た目だけマップの進行方向に従ってマスを進む。移動が終わると止まったマスに応じてイベントが発生する。4人全員の移動が終わるとミニゲームが始まり、ミニゲームで勝利するとコインがもらえたり、場合によっては負けたプレイヤーからコインを奪うことができる。プレイするミニゲームの種類は「プレイヤーパネル」の色(止まったマスの色)によって決まり、「?マス」に止まった場合はランダムで青か赤に色が変わる。

この「4人が移動してミニゲームが終了する」までの流れを「1ターン」とし、設定したターン数だけゲームが続く。また、残り5ターンになると途中経過をノコノコが発表し、その後以下のようなルールが追加される。

  • 「青マス」「赤マス」のコインの増減が2倍になる。
  • ノコノコからもらえるボーナスのコインが2倍(20コイン)になる。

3賞・結果発表

設定したターン数が全て終了すると結果発表の前に「3賞」が発表され、各賞に受賞するとスターを1個もらえる。3賞の内容は以下の通り。なお、各賞の受賞者が複数いる場合は該当者全員にスターが1個ずつ贈られるが、4人全員同率だと「該当者なし」となりスターはもらえない。

ゲームスター
ミニゲームでコインを一番多く稼いだプレイヤー。
コインスター
コインを一番多く持っていた時のコイン数が、一番多いプレイヤー。
ハプニングスター
「?マス」に一番多く止まったプレイヤー。止まったが何も起きなかった回数も含む。

そして、最後にスターを一番多く持っていたプレイヤーが1位となり「スーパースター」が決定する(スターの数が同じプレイヤーがいた場合は、コインの数が多い方が上の順位となる。スターもコインも同じ数の場合は、そのプレイヤー同士でサイコロブロックを同時に叩き、大きい目を出したプレイヤーが上の順位となる)。

最終結果の画面でSTARTボタンを押すと、各プレイヤーのスターの数・コインの数・ミニゲームでのコイン獲得数・最大コイン所持数・各マスの止まった回数などの詳しい成績を見ることができる。その後、貯金箱にゲーム中に集めたスター・コインが回収される。ただし、COMプレイヤーが集めたものは貯金箱には回収されない。なお、貯金箱に回収されたコインはキノコむらの「ミニゲームハウス」や「キノコショップ」で、ミニゲームやアイテムの購入に使用することができる。スターの累積数は100個でカンストとなっているが、キノコむらや建物内でSTARTボタンを押すことで確認できる、ボードゲームの合計プレイ回数とスター獲得枚数には記録されている。

ミニゲームアイランド

始めからプレイできる1人用のモードで、プレイヤーとパートナーでゴールを目指す。プレイヤーはワールドごとに決められたコースのミニゲームをクリアし、全9ワールドをクリアしてゴールを目指す。

クリアしていないマスは青、クリアしたマスは黄色で表示される。パートナーは「2vs2ミニゲーム」と4人用の「てらせ!テレサのやかた」と「キー!KEY!キープ!」に参加する。

プレイヤーの残り人数は画面の左上に表示され、ミニゲームをクリアする毎に1人増え、ミスをすると1人減る。残り人数が「0」のときにミスするとゲームオーバーとなる。最初のプレイヤーの残り人数は「3」。

コイン枚数は画面の右上に表示され、ミニゲームをクリアする毎にコインがもらえ、100コイン集めると残り人数が1人増える。

ゲームオーバーになったときは最後にセーブした「ノコノコマス」からのスタートとなり、残り人数は「3」、コイン枚数は「0」にリセットされる。

各ワールドの最初に「ノコノコマス」がある。このマスではゲームのセーブができ、また「キノコむら」へ戻ることもできる。ゲームオーバーになったときは最後にセーブしたセーブマスからやり直さなければならない。

また、ゴールではプレイヤー+キノピオ+COM2人で「スロットルレーシングL」で勝負をする。ここで勝利するとゲームクリアとなる。ここでのみ敗北しても残り人数は減らない。

アイテム

今作のアイテムはボードマップ中には購入できない。キノコショップでアイテムを購入し、キノコバンクにて使用するかしないかを決める。ボードマップで使うアイテムの効果は大半が移動前・移動後にランダムで現れるというもので、自分で使うタイミングを決めることはできない。

キャラクター

プレイヤー

本作はマリオカートシリーズなどによく見られるキャラクターの性能差は存在せず、後のこのシリーズでも基本的に性能差は存在しない。

ガイド・イベントキャラ

キノピオ
オープニング・キノコむらの案内・ボードゲームの設定・スターとコインの交換・ミニゲームの説明など、様々な場面で登場する。
ノコノコ
各マップのガイド役として登場。マップを一周するとコインが貰え、よびだしブロックでも現れることがある。ただし「えいえんのスター」では、開始時にクッパに弾き飛ばされてしまうので登場しない。しかし、チャンスゲーム時や結果発表時には何事もなかったかのように登場する。
テレサ
ボードマップ中に登場し、他のプレイヤーからコインやスターを奪ってきてくれる。スターを奪ってきてくれる為には50コイン必要だが、今作はコインは無料で奪ってきてくれる(マリオパーティ2からは5コイン必要)。
クッパ
ボードマップ中や、「クッパマス」に止まったときに登場し、プレイヤー達の邪魔をしてくる。マップ上で出会うと役に立たないアイテムを無理やり売りつけてくる。
ミニクッパ
クッパの分身。「えいえんのスター」で登場し、コイン20枚以上でスターの交換などをしてくれる。ただし、プレイヤーとサイコロで勝負し勝たなければならない。ミニクッパのサイコロは1〜10の間だが、プレイヤーのサイコロは弱そうだとミニクッパがナメてくれるため、8,9,10しか出ない。ミニクッパより数字が上ならスターを獲得。下ならスター1枚取られる。
キノバーグ
頭部が赤色で、白色の斑点が付いているおばあさんのキノピオ。「ミニゲームハウス」で、ミニゲームを売ってくれる。
キノスター
頭部が黄土色で若干太り気味のキノピオで、斑点の代わりにスターの模様が付いているものとコインの模様が付いているものの2人がいる。2人とも「キノコバンク」におり、キノコショップで購入したアイテムと、ボードゲームで集めたスター・コインを保管している。
キノルド
頭部が緑色で、白色の斑点が付いているキノピオ。「オプションハウス」におり、セーブデータを消去してくれる。
ヒューヒュー
「マリオのレインボーキャッスル」で城の近くに登場する。ミニゲームアイランドではクリア後に出現し、終盤のステージからスタートマスへのショートカットをさせてくれる。
ジュゲム
「マリオのレインボーキャッスル」で登場し、スタート地点まで運んでくれる。
ズター
「マリオのレインボーキャッスル」で、スターの偽物としてクッパから40コインで押し売りされる。
バッタン
「ドンキーのジャングルアドベンチャー」で登場し、分岐点の道をふさぐ。通行には10コイン必要で、通過したプレイヤーを守るように移動する(反対側に進んだ場合も同様)。
クリボー
「ピーチのバースデーケーキ」で登場し、30コインを払うと「イチゴ」(パックンフラワー)の種を植えてくれる。本作ではフラワーくじのアタリを引いた時にプレイヤーに皮肉を言うなど、言動が後のミニクッパと似通っている。
パックンフラワー
「ピーチのバースデーケーキ」で「イチゴ」として登場する。植えたマスに他のプレイヤーが止まるとスターを1枚横取りできる(植えた本人やスターを持ってないプレイヤーは効果なし)。
ドッスン
「ヨッシーのトロピカルアイランド」で登場し、橋をふさぐ、コインを払うと通してくれるが逢う度にコインの枚数が増える(最大50枚)。
プクプク
「ヨッシーのトロピカルアイランド」で登場し、キノピオとクッパの位置を入れ換える。
ボムへい
「ワリオのバトルキャニオン」で登場し、赤軍と黒軍に分かれて戦争をしている。
プロペラヘイホー
「ワリオのバトルキャニオン」で登場し、クッパのいるエリアまで連れて行ってくれたり、他のプレイヤーを連れ来てくれる(どちらも10コイン必要)。
ピスドン
「ルイージのエンジンルーム」で登場し、20コインで壁の開け閉めをしてもらえる。固定式なのか、マップ上のイベントキャラクターで唯一登場マップのエンディングに登場しない(スタッフロールには登場する)。

その他

バッタブロック
4人用ミニゲーム「ブロックやまくずし」で登場する箱のキャラクター。壊そうとすると飛び跳ねる。
かいぞくヘイホー
4人用ミニゲーム「はたあげヘイホー」で登場する。
トゲロー
4人用ミニゲーム「キー!KEY!キープ!」で登場する。本作でしか登場しないレアな敵。
ガスボステレサ
4人用ミニゲーム「てらせ!テレサのやかた」で登場する巨大なガス状のテレサ。コースの後ろから襲ってくる。
ボブル
4人用ミニゲーム「なわなわピョンピョン」で登場する。
ハンマーブロス
4人用ミニゲーム「ぎぶみーハンマーブロス」で登場する。
ヤリホー
1vs3ミニゲーム「マリオボート」で登場する。

開発

本作はボードゲームとミニゲームの合体というアイデアからスタートし、試行錯誤の末にミニゲームの面白さが現れ、最終的にはミニゲームを生かしたボードゲームという形になった[9]

高い人気を誇る「マリオ」のキャラクターと、『ボンバーマン』や『桃太郎電鉄』などのパーティゲームの開発・発売元であるハドソンのノウハウを活かすことでNINTENDO 64市場におけるファミリー層の市場活性化を狙って制作された[10]

本作においては疑似3Dという形で表現されており、『マリオパーティ3』まで同様の技法が用いられていた[9]。 BGMはゲームミュージック作曲家として有名な光田康典が全曲作曲している[9]

ハドソンが本作のために筑波大学の徳永隆治らと共同で開発した画像圧縮エンジン「Hybrid Vector Quantization」が使用されている[11]

評価

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マリオパーティは、Metacriticによるレビュー集計で「概ね好評」の評価を受けた[12]。批評家たちは、マリオパーティがマルチプレイヤーオプションを通じて他の人と一緒にプレイすることで、はるかに楽しくなると考えていた[13][17][20][19][21][22][25]GameSpotのJoe Fielderは、「マルチプレイヤーでは楽しいゲームが、シングルプレイヤーモードでは全く魅力がない。実際には、友達に怒鳴ったり応援したりする、そのマルチプレイヤーの競争的な刺激こそが、これらのしばしばシンプルなミニゲームに命を吹き込むものであり、それがなければ、単なるシンプルなゲームにすぎない」と述べた[21]IGNPeer Schneiderも同様の立場をとり、マリオパーティの楽しさはゲームとの対話ではなく、プレイヤー同士の対話にあると指摘した[22]The Cincinnati EnquirerのJames Bottorffは、「1人でプレイすると、コンピューターの相手が非常に遅い動きをするのをじっと見ていなければならない」と書いている[25]GameRevolutionのDr. Mooは、1人でプレイすることは「非常に退屈」であり、「現実的に4人を集めてマリオパーティをプレイするのは言うほど簡単ではない」と述べた。さらに、ゲームについて「素晴らしい意図はあったが、満足できない出来」と評し、「退屈でしばしば苛立たしい体験」とも呼んだ[20]Game Informerのレビュアーたちも、ミニゲームや全体的なゲーム内容について否定的な評価を下した[16]AllGameのScott Alan Marriottも多くのミニゲームに不満を抱き、ランダムな運要素を批判した。彼は、マリオパーティが良いコンセプトを持っているもののやや期待外れだとし、短いミニゲームと単純なゲームプレイに大半のプレイヤーが満足できないだろうと結論づけた[13]

音楽については称賛された[13][17][20][19][22]が、グラフィックについては賛否が分かれた[13][17][20][22]。批評家たちは、マリオパーティが幼い子供たちにアピールすると考えていた[13][17][20][22][25]Electronic Gaming Monthlyの著者たちは、このゲームに平均8.625/10のスコアを与えた[15]。日本では、Famitsuのレビュアー4人が合計31/40のスコアを付けた[12]

第3回インタラクティブ・アチーブメント賞では、インタラクティブ芸術科学アカデミーにより「コンソール子供・家族向けタイトル・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされたが、この賞は最終的に「ポケモンスナップ」に贈られた[26]

マリオパーティは、アメリカで発売後2か月以内に、最もレンタルされたビデオゲームのトップ5にランクインした[27][28][29]。また、1999年4月には4番目に売れたビデオゲームだった[30]

脚注

外部リンク

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